【bisen-OBを訪ねて】第8回・橋本悦朗さん
月に一回、デザインの第一線で活躍されているbisenの先輩を特集する「OBを訪ねて」。
第8回は、33期産業デザイン学科卒の橋本悦朗さんをご紹介いたします。
l 仕事内容
タイル施工会社「有限会社其田(そのだ)タイル工建」の部門スタッフ 兼 「特定非営利活動法人 花の器」のNPO講師スタッフ。更にはアートモザイクタイル専任デザイナー。
「花の器」では工房やカフェ・ギャラリーもあり、ご自身の創作活動やカフェのお手伝いもされています。
タイル屋さんだけあって、外観は一面タイル張り!
橋本さんは、タイルの破材でイラスト作品を制作する「アートモザイクタイル」のアーティストでもあり、昨年度のOB作品展でも出展していただきました。
12thOB作品展・出展作品 タイルアート「利尻山」
l 卒業後の経歴

ご両親、妹さんが教師という教員家庭で育った橋本さん。
ご本人も教員の道を目指そうという思いもありましたが、絵の才能を活かそうとbisenに入学。
在学中は、就職活動の一環で受けた「スタジオジブリ」の1次試験を通過するなど結果を残しますが、就職には至らず、bisen卒業後は市内の印刷会社に勤務。
平成15年、パン職人になろうと思い立ち、光塩学園調理製菓専門学校に入学。製菓衛生士の試験に合格。
平成17年、江別出身の彫刻家・原田ミドー氏に師事。
廃材を使った創作活動やボランティア活動に従事。原田ミドーの精神を学ぶ。
この時のボランティア活動で、現在の勤務先の其田タイル工建・其田健治社長と出会う。
其田タイル工建の其田健治社長(右)
橋本さんの才能に惹かれた其田社長から
「一人でメシが食えるデザイナーにならないか?」という誘いがあり、
平成19年、其田タイル工建で専任デザイナーとして働き始める。
社内で橋本さんの専門部門を作り、現場で出た破材のタイルを活用した鉢作りに専念。
タイル施工の助っ人として現場で動くことも。
傍ら、自宅や工房でイラスト活動も行なっています。その腕前は「第7回 北の大地ビエンナーレ」で受賞経験もあるほど!
「工房 花の器」前で。階段脇には橋本さんが作られたタイル装飾の鉢がズラリ。
ご依頼でペットのアートモザイクタイルも制作しています。
工房には、今まさに制作中の作品もありました!
(第7回 中札内村北の大地ビエンナーレ入選作品。「共にこのように生きる」)
部門開設当時は、事務所から離れたところにギャラリー「花の器」1号店を開きましたが、多忙を極めたため、移動負担のない社長宅を改装して、カフェ&ギャラリー「花の器」2号店を開設。それが現在の「花の器」です。



橋本さんいわく「カフェでは出会いや交流の場になっていて、僕自身もカフェで働いていた経験もあり、いろんな方とお話をするのが好きなんです。出会いはお金に変えがたいですから。」
「特定非営利活動法人 花の器」は平成24年10月19日登記。

地域発展に貢献するため、ものづくり(デコパージュ、タイルアート)ができる場所の提供のほか、ひきこもりや、65歳以上のお年寄り、障がいを持った方が働ける場所を提供するために設立。もちろん、地域一般の方が参加することも可能。
現在試験制作中の「タイルコースター」。
タイルアート、デコパージュはカフェ内で販売もしています。
教師一家の血なのか、教えることがもともと好き。橋本さんの人柄もあり、お年寄りを中心にかなりの人気だとか。「花の器」1号店時代の常連さんも足を運んでくれています。
また、橋本さん自身が自宅で塞ぎ込んでいた時期もあり、「家でひきこもっている子達を交流の場に引き出したい」という気持ちも強い。
「こうやって自由にいろんな活動ができるのは、職場の人達や地域の人達に愛されているからかもしれませんね。」
l 仕事で大切にしていること

「目の前にあることをひたむきに取り組むこと。大切だと思ったことは何でもやります。親方(其田社長)からも「これまで培ってきた仕事(経験)は今につながる。」という教えもあり、与えられた環境の下で、ひょんなことから自分の持ち味を活かせるときがあると思っています。活かせたことが嬉しいし、活かせたことで自分自身とっても力がみなぎるんです。」
l 今後のVision

大きく2つあります。
・「アートモザイクタイル」の講師として新たに成長したい
・「アートモザイクタイル」の価値を上げて、広めていきたい
l 学生、後輩に向けてのメッセージ

「人生は何が起こるかわかりません。bisenを卒業した人、やりたいことがある人は、まず今与えられている仕事や環境を大事にして継続していって欲しいです。才能は思いも寄らない場所で開花することがあります。bisen生は、学べる環境にいる立場を利用して、先生にプロならではの仕事の話など、わからないことをたくさん聞いて、知識にして欲しい。プロの専門的な話は、今だって僕が聞きたいくらいですからね。」
l 座右の銘
最後は恒例、直筆で座右の銘を書いていただきました。

「自分を活かせ!」「やるしかない」
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

会社所在地
特定非営利活動法人 花の器(有限会社 其田タイル工建 内)
北海道札幌市東区東苗穂14条4-11-8
TEL 011-791-7225 FAX 011-791-7226
取材記事・構成 齊藤33期 
写真 菅原25期
第8回は、33期産業デザイン学科卒の橋本悦朗さんをご紹介いたします。

l 仕事内容
タイル施工会社「有限会社其田(そのだ)タイル工建」の部門スタッフ 兼 「特定非営利活動法人 花の器」のNPO講師スタッフ。更にはアートモザイクタイル専任デザイナー。
「花の器」では工房やカフェ・ギャラリーもあり、ご自身の創作活動やカフェのお手伝いもされています。

橋本さんは、タイルの破材でイラスト作品を制作する「アートモザイクタイル」のアーティストでもあり、昨年度のOB作品展でも出展していただきました。
12thOB作品展・出展作品 タイルアート「利尻山」
l 卒業後の経歴

ご両親、妹さんが教師という教員家庭で育った橋本さん。
ご本人も教員の道を目指そうという思いもありましたが、絵の才能を活かそうとbisenに入学。
在学中は、就職活動の一環で受けた「スタジオジブリ」の1次試験を通過するなど結果を残しますが、就職には至らず、bisen卒業後は市内の印刷会社に勤務。
平成15年、パン職人になろうと思い立ち、光塩学園調理製菓専門学校に入学。製菓衛生士の試験に合格。
平成17年、江別出身の彫刻家・原田ミドー氏に師事。
廃材を使った創作活動やボランティア活動に従事。原田ミドーの精神を学ぶ。
この時のボランティア活動で、現在の勤務先の其田タイル工建・其田健治社長と出会う。

橋本さんの才能に惹かれた其田社長から
「一人でメシが食えるデザイナーにならないか?」という誘いがあり、
平成19年、其田タイル工建で専任デザイナーとして働き始める。
社内で橋本さんの専門部門を作り、現場で出た破材のタイルを活用した鉢作りに専念。
タイル施工の助っ人として現場で動くことも。
傍ら、自宅や工房でイラスト活動も行なっています。その腕前は「第7回 北の大地ビエンナーレ」で受賞経験もあるほど!

ご依頼でペットのアートモザイクタイルも制作しています。
工房には、今まさに制作中の作品もありました!

部門開設当時は、事務所から離れたところにギャラリー「花の器」1号店を開きましたが、多忙を極めたため、移動負担のない社長宅を改装して、カフェ&ギャラリー「花の器」2号店を開設。それが現在の「花の器」です。
.
「カフェ&ギャラリー花の器」は店内中がタイルアートでぎっしり!



橋本さんいわく「カフェでは出会いや交流の場になっていて、僕自身もカフェで働いていた経験もあり、いろんな方とお話をするのが好きなんです。出会いはお金に変えがたいですから。」
「特定非営利活動法人 花の器」は平成24年10月19日登記。

地域発展に貢献するため、ものづくり(デコパージュ、タイルアート)ができる場所の提供のほか、ひきこもりや、65歳以上のお年寄り、障がいを持った方が働ける場所を提供するために設立。もちろん、地域一般の方が参加することも可能。


教師一家の血なのか、教えることがもともと好き。橋本さんの人柄もあり、お年寄りを中心にかなりの人気だとか。「花の器」1号店時代の常連さんも足を運んでくれています。
また、橋本さん自身が自宅で塞ぎ込んでいた時期もあり、「家でひきこもっている子達を交流の場に引き出したい」という気持ちも強い。
「こうやって自由にいろんな活動ができるのは、職場の人達や地域の人達に愛されているからかもしれませんね。」
l 仕事で大切にしていること

「目の前にあることをひたむきに取り組むこと。大切だと思ったことは何でもやります。親方(其田社長)からも「これまで培ってきた仕事(経験)は今につながる。」という教えもあり、与えられた環境の下で、ひょんなことから自分の持ち味を活かせるときがあると思っています。活かせたことが嬉しいし、活かせたことで自分自身とっても力がみなぎるんです。」
l 今後のVision

大きく2つあります。
・「アートモザイクタイル」の講師として新たに成長したい
・「アートモザイクタイル」の価値を上げて、広めていきたい
l 学生、後輩に向けてのメッセージ

「人生は何が起こるかわかりません。bisenを卒業した人、やりたいことがある人は、まず今与えられている仕事や環境を大事にして継続していって欲しいです。才能は思いも寄らない場所で開花することがあります。bisen生は、学べる環境にいる立場を利用して、先生にプロならではの仕事の話など、わからないことをたくさん聞いて、知識にして欲しい。プロの専門的な話は、今だって僕が聞きたいくらいですからね。」
l 座右の銘


「自分を活かせ!」「やるしかない」
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

会社所在地
特定非営利活動法人 花の器(有限会社 其田タイル工建 内)
北海道札幌市東区東苗穂14条4-11-8
TEL 011-791-7225 FAX 011-791-7226


