【bisen-OBを訪ねて】第10回・本明ゆうじさん
シリーズ「OBを訪ねて」第10回は、
12期産業デザイン卒業の本明ゆうじさんをご紹介いたします。
12期産業デザイン卒業の本明ゆうじさんをご紹介いたします。
本明さんは、bisen同期のペーパークラフト作家・林啓一さんとスタジオジンバルを立ち上げ、札幌市中央区でH2ギャラリーを共同で運営されています。
左・林啓一さん、右・本明ゆうじさん。
ここでは作品展示はもちろん、お二方のオリジナルグッズを販売しています。
l 仕事内容
「キャラクトレーターです。」
※キャラクトレーターとは、キャラクターとイラストレーターを合わせた、本明さんオリジナルの造語です。
キャラクターを作って商品化。
オリジナルキャラクター「かにねこ」のTシャツ。
その他、カワイイ&キモカワなキャラクターを多数開発。
「計算や図面を描くとか、きちっとしたものと対極の発想というか。自由な部分だけで生きている人間なんで(笑)」
札幌市西区公認キャラクター「さんかくやまべェ」原作者。
(いただいた名刺もキャラクターがいっぱいで、とってもカワイイです♪)
l 卒業後の経歴
印刷会社に就職して17年間勤務。
その間、デザイン技術はアナログからデジタルに移行。ご自身も版下としてデジタルをやってみたかったのだが、昇進して管理職となり、制作現場を離れてしまう。そして「このままでいいのか?」と思い、39才で退職。
辞めた後、3つの進路を考えた。
1,「デザイン会社」を起こす。
2,「ギャラリー」を開く。
3,「飲み屋」を始める。
で、一番手っ取り早く、簡単にできそうな「飲み屋」から始めることに。
すすきのの外れに「懐古的音楽飲屋WAITS」を開く。
お店や自宅に1000枚以上のレコードを所持している本明さん。
お客さんとの話題や、その日の気分からレコードをチョイスして店内で流し、お酒を楽しむスペースになっています。
お客様に贈るためのオリジナルイラストのDMが好評で、徐々にイラストの仕事が広がる。
実際に依頼されたイラストの原画。お寺さんから「煩悩」というお題で頼まれて制作された作品だそうです。
自分の描きたいイラストを自由に描いてお客様に出すことと、依頼されてイラストを描くというスタイルが、もはやデザイン事務所的だということで、必然的に「デザイン会社」もクリア。
そして、最後の「ギャラリー」は難しいだろう…と思っていたら、50才を過ぎて林啓一さんと出会い、共同で私設ギャラリー「H2ギャラリー」を開く。
最初に考えていた3つの夢が叶ったことで、「思い続けていれば、言い続けていれば、なんとかなる。」と話す本明さん。
今年で、飲み屋のWAITSは15周年。
H2ギャラリーは1周年を迎える。
l 仕事で大切にしていること
「ひらめき」と「あそび」かな?あとは「カワイイ」(自分の基準で)。
お客さんに媚びるというのではなく、寄り添うというか、お客さんの好みと自分の個性が近づいて、「カワイイ」「かっこいい」と思ってもらえるように。
ゆるキャラすぎないゆるキャラを目指したい。
l 今後のVision
「キャラクターがどんどん独り立ちして、アニメーションになったり、立体になったり…動き回って欲しいですね。」
「Tシャツにすれば、着ている人が動くことで、ある種のアニメーションにもなってくれます。」
林さんが立体にしてくれたコラボ作品も。
「どれだけ自分のキャラクターで遊べるか。でも、逆に自分がキャラクターに遊ばせてもらっている気もするんですよね。」
「それから、今まで誰にも言っていないのですが、現在は1週間に1個、新しいキャラクターを開発して、お店で発表しています。そうすることで自分にプレッシャーを与えています。お店が発表の場であり、営業の場であり、制作の場でもあるんです。」
l 学生、後輩に向けてのメッセージ
「気張らず頑張れ!ぐらいしかないかな~。昨今、デザイン制作はパソコンにばかり頼りすぎるという意見もありますが、パソコンだって突き詰めて作り込めば、いいものが作れる!」
l 座右の銘
最後は恒例、直筆のお言葉を頂戴します!
「次回作が最高けっさく」
確か、黒沢明監督の言葉だったと思う。今、考えて描いたものが一番いいものだと思う。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
本明さんの最新作は、2013年のRSR(ライジング・サン・ロックフェスティバル)公募用に作ったTシャツのキャラクター。
締め切りに間に合わず、飲み屋「WAITS」の今年15周年記念のキャラクターに。 (カッコイイです♪)
「お店用のマッチも全て自作。ライターには無い、マッチを擦る行為や、燃えるときの匂いが好き。お店に置いておくとお客さんが面白がって使ってくれる。
※苫小牧市博物館での「北のマッチアート展」にも出品(2010,2011年)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
所在地
H2Gallery/エイチ・ツー・ギャラリー http://st-gimbal.com/h2gallery/
札幌市中央区南1条12丁目北向き
取材記事 菅原25期
写真
構成 齊藤33期
左・林啓一さん、右・本明ゆうじさん。
ここでは作品展示はもちろん、お二方のオリジナルグッズを販売しています。
l 仕事内容
「キャラクトレーターです。」
※キャラクトレーターとは、キャラクターとイラストレーターを合わせた、本明さんオリジナルの造語です。
キャラクターを作って商品化。
オリジナルキャラクター「かにねこ」のTシャツ。
その他、カワイイ&キモカワなキャラクターを多数開発。
「計算や図面を描くとか、きちっとしたものと対極の発想というか。自由な部分だけで生きている人間なんで(笑)」
札幌市西区公認キャラクター「さんかくやまべェ」原作者。
(いただいた名刺もキャラクターがいっぱいで、とってもカワイイです♪)
l 卒業後の経歴
印刷会社に就職して17年間勤務。
その間、デザイン技術はアナログからデジタルに移行。ご自身も版下としてデジタルをやってみたかったのだが、昇進して管理職となり、制作現場を離れてしまう。そして「このままでいいのか?」と思い、39才で退職。
辞めた後、3つの進路を考えた。
1,「デザイン会社」を起こす。
2,「ギャラリー」を開く。
3,「飲み屋」を始める。
で、一番手っ取り早く、簡単にできそうな「飲み屋」から始めることに。
すすきのの外れに「懐古的音楽飲屋WAITS」を開く。
お店や自宅に1000枚以上のレコードを所持している本明さん。
お客さんとの話題や、その日の気分からレコードをチョイスして店内で流し、お酒を楽しむスペースになっています。
実際に依頼されたイラストの原画。お寺さんから「煩悩」というお題で頼まれて制作された作品だそうです。
自分の描きたいイラストを自由に描いてお客様に出すことと、依頼されてイラストを描くというスタイルが、もはやデザイン事務所的だということで、必然的に「デザイン会社」もクリア。
そして、最後の「ギャラリー」は難しいだろう…と思っていたら、50才を過ぎて林啓一さんと出会い、共同で私設ギャラリー「H2ギャラリー」を開く。
最初に考えていた3つの夢が叶ったことで、「思い続けていれば、言い続けていれば、なんとかなる。」と話す本明さん。
今年で、飲み屋のWAITSは15周年。
H2ギャラリーは1周年を迎える。
l 仕事で大切にしていること
「ひらめき」と「あそび」かな?あとは「カワイイ」(自分の基準で)。
お客さんに媚びるというのではなく、寄り添うというか、お客さんの好みと自分の個性が近づいて、「カワイイ」「かっこいい」と思ってもらえるように。
ゆるキャラすぎないゆるキャラを目指したい。
l 今後のVision
「キャラクターがどんどん独り立ちして、アニメーションになったり、立体になったり…動き回って欲しいですね。」
「Tシャツにすれば、着ている人が動くことで、ある種のアニメーションにもなってくれます。」
林さんが立体にしてくれたコラボ作品も。
「どれだけ自分のキャラクターで遊べるか。でも、逆に自分がキャラクターに遊ばせてもらっている気もするんですよね。」
「それから、今まで誰にも言っていないのですが、現在は1週間に1個、新しいキャラクターを開発して、お店で発表しています。そうすることで自分にプレッシャーを与えています。お店が発表の場であり、営業の場であり、制作の場でもあるんです。」
l 学生、後輩に向けてのメッセージ
「気張らず頑張れ!ぐらいしかないかな~。昨今、デザイン制作はパソコンにばかり頼りすぎるという意見もありますが、パソコンだって突き詰めて作り込めば、いいものが作れる!」
l 座右の銘
最後は恒例、直筆のお言葉を頂戴します!
「次回作が最高けっさく」
確か、黒沢明監督の言葉だったと思う。今、考えて描いたものが一番いいものだと思う。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
本明さんの最新作は、2013年のRSR(ライジング・サン・ロックフェスティバル)公募用に作ったTシャツのキャラクター。
締め切りに間に合わず、飲み屋「WAITS」の今年15周年記念のキャラクターに。 (カッコイイです♪)
「お店用のマッチも全て自作。ライターには無い、マッチを擦る行為や、燃えるときの匂いが好き。お店に置いておくとお客さんが面白がって使ってくれる。
※苫小牧市博物館での「北のマッチアート展」にも出品(2010,2011年)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
所在地
H2Gallery/エイチ・ツー・ギャラリー http://st-gimbal.com/h2gallery/
札幌市中央区南1条12丁目北向き


