[bisen-OB ガンちゃんのアート探訪] 街なか・アート探訪
bisen-OB会会員「ガンちゃん」による不定期コラムコーナーです。

「ガンちゃん」
猪股岩生 ~ グラフィック専攻の9期卒業生。画家/造形デザイナー。
屋外造形物、建築、景観の造形プランナーをはじめ、ホームページ制作、CI構築代行と幅広く活動。また、北海道の自然をテーマにした風景画を描き続けている。
絵画工房gan-gan 代表。

「ガンちゃん」
猪股岩生 ~ グラフィック専攻の9期卒業生。画家/造形デザイナー。
屋外造形物、建築、景観の造形プランナーをはじめ、ホームページ制作、CI構築代行と幅広く活動。また、北海道の自然をテーマにした風景画を描き続けている。
絵画工房gan-gan 代表。
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今日は自宅にほど近い中島公園をゆっくり散策した。芸術の秋! ギャラリーで絵画作品を鑑賞する事も楽しいが、青空の下ゆっくり歩きながら、秋の心地よい風を感じながらの芸術鑑賞もまた格別だ。
ここ、中島公園には多くの野外彫刻が点在している。
道立文学館近くのメインの歩道から、コンサートホールKitaraへ抜ける小道に入ると、山内壮夫(1907~75年岩見沢生まれの彫刻家)作のコンクリートでつくられた彫刻群が迎えてくれる。
「鶴の舞」「笛を吹く少女」
山内壮夫の作品は気取りがなく穏やかで慈悲にも似た人間的優しさの深さを感じる。
一つ一つの造形が丁寧に組み合わされ一つの作品が構築されている印象が強い。
人物や動物のフォルムが単純化されていながら、十分なリアリティーを感じる心地よい曲線となって表現されている。これは非常に難しい。創作者は常にモチーフの見た目の「写実」と心の中に感じる「写実」・・・・双方のリアリティーとの折り合いを模索しながら作品を創り上げていく。
その過程で、どうにもならない消化不良の部分が現れてくる事があるが、それが感じられない・・・・先人の造形力と芸術性に感服する。
「母と子の像」
一つの彫刻がその廻りを優しい空間に変える。
ジャコメッティの様な覇気が前面に押し出されている作品も良い緊張感を感じ、好きではあるが、作家の内なる心の広がり、優しさを感じる作品は心地よい。
「ハーモニカ」
これらの作品は既に50年以上経過して、コンクリート故の劣化も見られるが、多くの市民の手で清掃され守られている。
半世紀を経過しても作品の素晴らしさは色あせる事なく、時空を超えて現代人の心に訴えかけてくる。
ここ、中島公園には多くの野外彫刻が点在している。
道立文学館近くのメインの歩道から、コンサートホールKitaraへ抜ける小道に入ると、山内壮夫(1907~75年岩見沢生まれの彫刻家)作のコンクリートでつくられた彫刻群が迎えてくれる。
「鶴の舞」「笛を吹く少女」
山内壮夫の作品は気取りがなく穏やかで慈悲にも似た人間的優しさの深さを感じる。
一つ一つの造形が丁寧に組み合わされ一つの作品が構築されている印象が強い。
人物や動物のフォルムが単純化されていながら、十分なリアリティーを感じる心地よい曲線となって表現されている。これは非常に難しい。創作者は常にモチーフの見た目の「写実」と心の中に感じる「写実」・・・・双方のリアリティーとの折り合いを模索しながら作品を創り上げていく。
その過程で、どうにもならない消化不良の部分が現れてくる事があるが、それが感じられない・・・・先人の造形力と芸術性に感服する。
「母と子の像」
一つの彫刻がその廻りを優しい空間に変える。
ジャコメッティの様な覇気が前面に押し出されている作品も良い緊張感を感じ、好きではあるが、作家の内なる心の広がり、優しさを感じる作品は心地よい。
「ハーモニカ」
これらの作品は既に50年以上経過して、コンクリート故の劣化も見られるが、多くの市民の手で清掃され守られている。
半世紀を経過しても作品の素晴らしさは色あせる事なく、時空を超えて現代人の心に訴えかけてくる。
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ガンちゃん こと 猪股岩生