【bisen-OBを訪ねて】第21回・チュウゲンさん
6月の北海道はしばらく雲に覆われ、時おり肌寒い風が吹き抜けていきますね。早くスカッと晴れた日々を過ごしたいと思う今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、しばらくご無沙汰をしておりましたbisen卒業生の取材コーナー「OBを訪ねて」が、今年もゆる~く復活です!今回は産業デザイン学科イラストレーション専攻・31期卒業のチュウゲンさんを紹介いたします。

取材を行なったこの日は、南区澄川のケーキ専門店「佐藤洋菓子店」の店舗内でチュウゲンさんの個展とアクセサリー作成実演がありました。

蝶々をお花をモチーフにしたネックレスや、
鍵がモチーフになっているものもありますね。
見るに鮮やかな装飾品もありますよ!
もちろん、チュウゲンさんの真骨頂である針金指輪も販売していました。
それでは取材に移ることにしましょう!
l 仕事内容

肩書きは『アクセサリーパフォーマー』です。
「これまで肩書きは『大道芸人』とか『指輪職人』とか名乗っていました。
『アクセサリーパフォーマー』と名乗ったのは、3年前に宝水ワイナリーで個展を開いたとき、知人のプロデューサーが新しい肩書きを考えてくれて。これをそのまま使わせていただいています。」
指輪以外も作るので、今までの肩書きだと作る物が限定される感じでしたが、「これだ!」ってことに。
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これがチュウゲンさんの仕事道具。たくさんの種類のビーズの中から、お客様に選んでいただき、針金アクセサリーに仕上げていきます。

「私の作品は、ひとつの世界を表現しているんです。それはマンガやイラストに出てくるような世界。
ちょっと非日常的な作品ですけど、日常的に使えるアイテムにしています。」
まさに『変身できるアイテム』を作り続けているチュウゲンさんの作品は、ファンタジックな世界観や個性的な物が好きな人たち、そして子供たちに人気を博している。
一本の針金が、見る見るうちにアクセサリーに形を変えていく。
また、チュウゲンさんには小学校1年生になるお子さんがいらっしゃいます。
「子供を妊娠してから、作風が変わったとも言われますね。作品により深みが出てきたようなんです。大道芸人仲間からは、接客(特に子供相手)も上手くなったと言われたりもします。」
お客様のアクセサリーが完成!

作品展示の他に、オーダーを受けてのアクセサリー作成をしてくださるのがチュウゲンさんのお仕事。
l 卒業後の経歴

学生の時から針金で指輪作りをしていたチュウゲンさん。卒業後すぐにデザイン会社に入るも、3ヶ月で退職。その後、スイミングスクールのインストラクター、印刷会社、大学構内の売店員を渡りながら、自身の作品を作り続けていた。
スイミングスクールのバイト時代、同じOBに年賀状を送った時に「作品展に展示できませんか?」と問い合わせがあり、指輪作りに名乗りを挙げる。それがアクセサリーパフォーマンスの原点だと言う。
「これがなかったらアクセサリーパフォーマーをやっていなかったと思います。」
こちらもチュウゲンさんの作品。パンの世界が広がっていますね。
本格的にパフォーマーとしての道を目指すこととなったのは、大学構内の売店員時代に体調を崩した時。占いに凝っていた同僚に視てもらったところ「今、好きな仕事に就かないと、その後ずっとくすぶる」との予言が!占いには何の根拠もないのはわかっていたチュウゲンさんですが、なぜかこの言葉が頭の中にずっと残っていた。
そして、「最初は苦しいかもしれないけど、やりたいことを始めよう!」と一念発起、バイト生活に区切りをつける。
その矢先、仕事先にいた大道芸人の学生から、大道芸イベントのお誘いがとんとん拍子で舞い込むようになり、現在の道へ。
「これまでの仕事を辞めたことで、いろんな新しい仕事を請けることができたのが一番メリットでしたね。」
l 仕事で大切にしていること
人と違うことをするのが好きなので、他のアーティスト作品と被らないようにはしていますが、「できる限り、お客様のご要望に沿う」こと。
「アクセサリーパフォーマンスは、お客様と対面でご対応させていただくので、会話の中から“きっとこういうのが好きだろう”と察する力が重要になります。コミュニケーションが肝心なんです。」
数年前の作品も長く愛用してくださっているお客様もいらっしゃいました!
装飾の色や形はもちろん、用途によって大きさや重さを調整しながらデザインをしていく。これこそ職人技。

それからもうひとつ。
「ムチャ振りは成長の糧」。
どんな大変なご要望があろうと、それが達成できた時には自分の伸びしろは確実に大きくなっています。どんどん挑戦しましょう!
l 今後のVision

「これまでの展示やイベントは北海道内に限られたものだったのですが、道外のイベントでも作品を発表することです。道外から作品を購入しに来てくださるお客様も増えて、新天地で打たれてこよう!打ちのめされても這い上がっていこう!と思っています。」
「環境が変わり、自分の作品が果たして受け入れられるか?どこまで通用するのか?を挑戦していきます。」
l 学生、後輩に向けてのメッセージ
就職してすぐ辞めてしまったので、あまり大きなことは言えませんが、バイトやいろんな経験は、自分の目指す夢に活かされていくと思うんです。私の場合は接客するスキルが一番つきました。なので、大事かなということ。
それから、bisen入学前は、自分の好きなものをつくっていればいいと思っていましたが、いろんな方に観てもらったり、触れてもらってこそ作品が生きてくると思うので、人とのコミュニケーションは大事にしてください!
在学時に担任に似たような事を言われたのですが、 自分の作品を世に出す様になってから強く実感しているので!!
自分で売り込むことが凄い苦手な私ですが、営業部長のように告知をして回ってくれる友人がいたり、応援してくださる皆様にここまで育ててくれた思いがあります。相手のご厚意を無下にしてしまったのを悔いた事もたくさんあるので、人とのご縁は凄く大事にしてもらいたいです。
l 座右の銘

最後は、恒例「お気に入りの言葉」をしたためていただきました!

「人生はマンガのように」 たのしく生きよう!!の副題つきです。
(「生の字を間違えちゃいましたけど(笑)性(さが)ってことで!」とご本人談)
「自分自身がマンガの登場人物のように思えば、いろんな出来事がストーリーの一部と思えて楽しい!!と思うんです。」

第10回wamilesわくわくビューティーフェスタinチャリティー
開催日時■2015年6月21日(日)
開催時間■10:00~17:00
会 場■ホテルロイトン札幌(札幌市中央区北1条西11-1)1Fキャッスル 入場無料
アクセス■地下鉄「西11丁目」徒歩3分 有料駐車場有
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■ブログ「チュウゲン製作所・不定期社内報」→ http://yaplog.jp/dutchlolita/
取材記事
構成
写真 齊藤33期
さて、しばらくご無沙汰をしておりましたbisen卒業生の取材コーナー「OBを訪ねて」が、今年もゆる~く復活です!今回は産業デザイン学科イラストレーション専攻・31期卒業のチュウゲンさんを紹介いたします。


取材を行なったこの日は、南区澄川のケーキ専門店「佐藤洋菓子店」の店舗内でチュウゲンさんの個展とアクセサリー作成実演がありました。

Юヽ(≧▽≦*)おじゃまします
蝶々をお花をモチーフにしたネックレスや、
鍵がモチーフになっているものもありますね。
見るに鮮やかな装飾品もありますよ!
もちろん、チュウゲンさんの真骨頂である針金指輪も販売していました。
それでは取材に移ることにしましょう!
l 仕事内容

肩書きは『アクセサリーパフォーマー』です。
「これまで肩書きは『大道芸人』とか『指輪職人』とか名乗っていました。
『アクセサリーパフォーマー』と名乗ったのは、3年前に宝水ワイナリーで個展を開いたとき、知人のプロデューサーが新しい肩書きを考えてくれて。これをそのまま使わせていただいています。」
指輪以外も作るので、今までの肩書きだと作る物が限定される感じでしたが、「これだ!」ってことに。
【関連記事】
【現地報告】作品展『poppycock -花とワインと、紅い絲-』


「私の作品は、ひとつの世界を表現しているんです。それはマンガやイラストに出てくるような世界。
ちょっと非日常的な作品ですけど、日常的に使えるアイテムにしています。」
まさに『変身できるアイテム』を作り続けているチュウゲンさんの作品は、ファンタジックな世界観や個性的な物が好きな人たち、そして子供たちに人気を博している。

また、チュウゲンさんには小学校1年生になるお子さんがいらっしゃいます。
「子供を妊娠してから、作風が変わったとも言われますね。作品により深みが出てきたようなんです。大道芸人仲間からは、接客(特に子供相手)も上手くなったと言われたりもします。」


作品展示の他に、オーダーを受けてのアクセサリー作成をしてくださるのがチュウゲンさんのお仕事。
l 卒業後の経歴

学生の時から針金で指輪作りをしていたチュウゲンさん。卒業後すぐにデザイン会社に入るも、3ヶ月で退職。その後、スイミングスクールのインストラクター、印刷会社、大学構内の売店員を渡りながら、自身の作品を作り続けていた。
スイミングスクールのバイト時代、同じOBに年賀状を送った時に「作品展に展示できませんか?」と問い合わせがあり、指輪作りに名乗りを挙げる。それがアクセサリーパフォーマンスの原点だと言う。
「これがなかったらアクセサリーパフォーマーをやっていなかったと思います。」

本格的にパフォーマーとしての道を目指すこととなったのは、大学構内の売店員時代に体調を崩した時。占いに凝っていた同僚に視てもらったところ「今、好きな仕事に就かないと、その後ずっとくすぶる」との予言が!占いには何の根拠もないのはわかっていたチュウゲンさんですが、なぜかこの言葉が頭の中にずっと残っていた。
そして、「最初は苦しいかもしれないけど、やりたいことを始めよう!」と一念発起、バイト生活に区切りをつける。
その矢先、仕事先にいた大道芸人の学生から、大道芸イベントのお誘いがとんとん拍子で舞い込むようになり、現在の道へ。
「これまでの仕事を辞めたことで、いろんな新しい仕事を請けることができたのが一番メリットでしたね。」
l 仕事で大切にしていること
人と違うことをするのが好きなので、他のアーティスト作品と被らないようにはしていますが、「できる限り、お客様のご要望に沿う」こと。
「アクセサリーパフォーマンスは、お客様と対面でご対応させていただくので、会話の中から“きっとこういうのが好きだろう”と察する力が重要になります。コミュニケーションが肝心なんです。」

装飾の色や形はもちろん、用途によって大きさや重さを調整しながらデザインをしていく。これこそ職人技。

それからもうひとつ。
「ムチャ振りは成長の糧」。
どんな大変なご要望があろうと、それが達成できた時には自分の伸びしろは確実に大きくなっています。どんどん挑戦しましょう!
l 今後のVision

「これまでの展示やイベントは北海道内に限られたものだったのですが、道外のイベントでも作品を発表することです。道外から作品を購入しに来てくださるお客様も増えて、新天地で打たれてこよう!打ちのめされても這い上がっていこう!と思っています。」
「環境が変わり、自分の作品が果たして受け入れられるか?どこまで通用するのか?を挑戦していきます。」
l 学生、後輩に向けてのメッセージ
就職してすぐ辞めてしまったので、あまり大きなことは言えませんが、バイトやいろんな経験は、自分の目指す夢に活かされていくと思うんです。私の場合は接客するスキルが一番つきました。なので、大事かなということ。
それから、bisen入学前は、自分の好きなものをつくっていればいいと思っていましたが、いろんな方に観てもらったり、触れてもらってこそ作品が生きてくると思うので、人とのコミュニケーションは大事にしてください!
在学時に担任に似たような事を言われたのですが、 自分の作品を世に出す様になってから強く実感しているので!!
自分で売り込むことが凄い苦手な私ですが、営業部長のように告知をして回ってくれる友人がいたり、応援してくださる皆様にここまで育ててくれた思いがあります。相手のご厚意を無下にしてしまったのを悔いた事もたくさんあるので、人とのご縁は凄く大事にしてもらいたいです。
l 座右の銘

最後は、恒例「お気に入りの言葉」をしたためていただきました!

「人生はマンガのように」 たのしく生きよう!!の副題つきです。
(「生の字を間違えちゃいましたけど(笑)性(さが)ってことで!」とご本人談)
「自分自身がマンガの登場人物のように思えば、いろんな出来事がストーリーの一部と思えて楽しい!!と思うんです。」
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~チュウゲンさんからのお知らせ~
今月開催されるイベントにパフォーマーで参加されます。チュウゲンさんの実演のアクセサリーをご覧になりたい方は、是非お越しください。入場無料ですよ!!

第10回wamilesわくわくビューティーフェスタinチャリティー
開催日時■2015年6月21日(日)
開催時間■10:00~17:00
会 場■ホテルロイトン札幌(札幌市中央区北1条西11-1)1Fキャッスル 入場無料
アクセス■地下鉄「西11丁目」徒歩3分 有料駐車場有
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■ブログ「チュウゲン製作所・不定期社内報」→ http://yaplog.jp/dutchlolita/


