[bisen-OB ガンちゃんのアート探訪]札幌モーターショー2016
bisen-OB会会員「ガンちゃん」による不定期コラムコーナーです。

「ガンちゃん」
猪股岩生 ~ グラフィック専攻の9期卒業生。画家/造形デザイナー。
屋外造形物、建築、景観の造形プランナーをはじめ、ホームページ制作、CI構築代行と幅広く活動。また、北海道の自然をテーマにした風景画を描き続けている。
絵画工房gan-gan 代表。
札幌モーターショー2016が札幌ドームを会場にて1月22日から3日間の日程で開催された。初日の今日は平日にも関わらず大勢の入場客で会場は賑わっている。
スタンドの入場口からフールドに降りる。
国内外のメーカーのブースに多くの人が集まっている。
国内四輪ではトヨタ、日産、スズキ、ダイハツ、スバル、Honda、MAZDA、三菱、LEXUS、輸入四輪ではフォルクスワーゲン、アウディ、メルセデス・ベンツ、BMW、MINI,アルファロメオ、クライスラー、フォード、ジープ等国内メーカーよりも多い出展があり、二輪もスズキ、ヤマハ、Hondaの国内メーカーをはじめapriia、MOTO GUZZI、おなじみのハーレーダビットソン等、多くの輸入二輪が出展している。
フォードのブース JAGUR F-PACE
言わずと知れた世界の自動車王ヘンリー・フォードが創業者。
映画ゴットファザーに登場するリンカーン・コンチネンタルを思い出す。
フォードが今年限りで日本市場から撤退するニュースが入っている事はちょっと寂しい。
印象に残る映画には色々な名車が登場している。
007で初代ボンドのショーン・コネリーが乗っていた、丸みがあり、ちょっとだけフェアレディーに似ていたアストンマーチーン1964型。「アメリカン・グラフィティ」でハリソン・フォードが乗っていたシボレー150が思い出される。
スターウォーズの新シリーズが始まったが、「アメリカン・グラフティー」の監督がジョージ・ルーカスだった事を思うと感慨深いものがある。
ポーズを取るコンパニオン。会場が華やかになる。
以前、中国でのモーターショーでは露出が多く問題になった事があったが、勿論この会場の衣装は健康的で健全。
展示車両には試乗できるものも・・・多くの来場者がその座り心地を楽しんでいた。
三菱の展示ブース
バイクスピーク(毎年アメリカ、コロラド州で独立記念日前後に行われる四輪と二輪のレース)参戦車2014。
トヨタのブース
プリウス。ハイブリッド車の先駆的存在である事は知っての通り。 排気ガスによる環境問題がクローズアップされてから需要が急速に伸びた事は、デザインや乗り心地ばかりではない、社会的価値観を消費者に浸透させた功績は大きい。インダストリアルデザインの考え方の今度の方向性を示している。
ダイハツのブース
キャスト・アクティバ・ボディーカラーと四角い中にもかわいらしさを感じる曲線が美しい。SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)のカテゴリーに入る車。軽自動車は外見のオリジナリティーも勿論の事、コンパクトさと最大限の室内空間を作り出せるかが設計デザインのテーマだと思う。
会場内のメーカーカタログ
パンフレットの作り方一つで、顧客の製品に対しての印象、関心度は大きく異なる。各メーカーの微妙なスタンスの違いが紙面に現れていて興味深い。
トヨタのブース
今回の目玉展示の一つ、水素燃料自動車FCV PLUS。
ボディーのフロントにFCスタック(燃料電池の構成単位であるセルを重ねて一つのパッケージにしたもの)を、リアシート後方に水素タンクを搭載し、四輪ホイールモーター(四輪別々に電気モーターを取り付け、独立して駆動させる方式)を採用する事で、未来 的な広い車内空間の創出を実現している。
車外から供給される水素からも発電が可能で、保有する電力を他車や地域の電力網に提供出来、車から取り外したFCスタックを発電装置として再利用出来ると言う。フレームは3Dプリンター技術により成形されていて、時代の最先端技術により出来上がっている。
従来型の化石燃料型エンジンの車が消滅するのも近い予感がする。
二輪に乗りポーズを取る女性 最近はまたがらずに乗れて女性にも人気があるスクーター型の種類も増えている。フットスペースの曲線を取り入れたデザインもすっきりしていて美しい。
Jeepのブース
男性的な角張っていてがっちりしたデザインが印象的。クライスラーの四輪駆動車のブランド。
元々第二次世界大戦大戦時のアメリカ陸軍の要請で開発された四駆がベース。「ジープ」の名前そのものがオフロードの四駆を連想してしまう。
日産のブース Nissan Concepet 2020 Vision Gran Turismo
プレステーション専用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズを開発したソフトウェア会社ポリフォニー・デジタルと共同で「ビジョングランツーリスモ」プロジェクトで制作されたコンセプトカー。
ゲームのための仮想モデルだけではなく実車としてスポーツカーとしての空気力学技術も兼ね備わっているスーパーカー。そのボリューム感に圧倒される。
アウディーのブース
TTS TTのトップグレードのTTSは286ps(馬力表示にはPS(仏馬力)とHP(英馬 力)の二種類があり、同じ1馬力の場合HPの方がほんの少し大きい)の高出力。マトリクスLEDヘッドライト(LED集合体の点灯、消灯、光量を自動管理するヘッドライトシステム)は歩行者にも対向車にも優しい最先端技術。
SLINGSHOTのブース コンパニオンの女性が凛々しくかっこいい。
BMWのブース
BMW i8 スポーツカーでありながらプラグインハイブリッド(直接コンセントから充電できるハイブリッド車)により低燃費、低排出ガスを実現した高級車。
前輪をモーター、後輪はエンジンで駆動する。蓄電容量が5kWh(キロワットアワー、この容量の場合,消費電力500Wの機器を最大10時間利用できる容量)のリチウムバッテリーを使用する事で何と燃費が最大でリッター40km。
Ferrariのブース Ferrari 488GTB
馬のエンブレムでおなじみのフェラーリと言えば高級スポーツカーを即座に連想するがこの 448GTBもその流線型で低重心のボディーがかっこいい。
室蘭工業大学の展示ブース
ホンダが主催している「エコマイレッジチャレンジ」に出場して好成績を残した2台の車両が展示されている。2011年開催された大会では全国優勝を果たしている。その記録は何と883km/Lだったと言う。室蘭工業大学は鉄のまち、工業のまち室蘭市内にある国立大で最近はこのプロジェク トを行っている「ものづくり基盤センター」をはじめ「航空宇宙機システム研究センター」など様々なプロジェクトが始動している。
VICTORYのブース 二輪展示ブースにも多くの来場者が集まっていた。
広いドームの中に所狭しと展示されている出品車両は圧巻だった。
やはり車は人の心を捉えて放さない魅力が詰まっていた。機能美とテクノロジーの集大成のプロダクト・・・・今後のデザインをどう捉え、取り組んでいくか?・・・大きな刺激を受けた札幌モーターショー2016でした。

「ガンちゃん」
猪股岩生 ~ グラフィック専攻の9期卒業生。画家/造形デザイナー。
屋外造形物、建築、景観の造形プランナーをはじめ、ホームページ制作、CI構築代行と幅広く活動。また、北海道の自然をテーマにした風景画を描き続けている。
絵画工房gan-gan 代表。
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札幌モーターショー2016
会場:札幌ドーム(札幌市豊平区羊ヶ丘1番地)
開催期間:2016年1月22日(金)~1月24日(日)
開催期間:2016年1月22日(金)~1月24日(日)
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札幌モーターショー2016が札幌ドームを会場にて1月22日から3日間の日程で開催された。初日の今日は平日にも関わらず大勢の入場客で会場は賑わっている。
スタンドの入場口からフールドに降りる。
国内外のメーカーのブースに多くの人が集まっている。
国内四輪ではトヨタ、日産、スズキ、ダイハツ、スバル、Honda、MAZDA、三菱、LEXUS、輸入四輪ではフォルクスワーゲン、アウディ、メルセデス・ベンツ、BMW、MINI,アルファロメオ、クライスラー、フォード、ジープ等国内メーカーよりも多い出展があり、二輪もスズキ、ヤマハ、Hondaの国内メーカーをはじめapriia、MOTO GUZZI、おなじみのハーレーダビットソン等、多くの輸入二輪が出展している。
フォードのブース JAGUR F-PACE
言わずと知れた世界の自動車王ヘンリー・フォードが創業者。
映画ゴットファザーに登場するリンカーン・コンチネンタルを思い出す。
フォードが今年限りで日本市場から撤退するニュースが入っている事はちょっと寂しい。
印象に残る映画には色々な名車が登場している。
007で初代ボンドのショーン・コネリーが乗っていた、丸みがあり、ちょっとだけフェアレディーに似ていたアストンマーチーン1964型。「アメリカン・グラフィティ」でハリソン・フォードが乗っていたシボレー150が思い出される。
スターウォーズの新シリーズが始まったが、「アメリカン・グラフティー」の監督がジョージ・ルーカスだった事を思うと感慨深いものがある。
ポーズを取るコンパニオン。会場が華やかになる。
以前、中国でのモーターショーでは露出が多く問題になった事があったが、勿論この会場の衣装は健康的で健全。
展示車両には試乗できるものも・・・多くの来場者がその座り心地を楽しんでいた。
三菱の展示ブース
バイクスピーク(毎年アメリカ、コロラド州で独立記念日前後に行われる四輪と二輪のレース)参戦車2014。
トヨタのブース
プリウス。ハイブリッド車の先駆的存在である事は知っての通り。 排気ガスによる環境問題がクローズアップされてから需要が急速に伸びた事は、デザインや乗り心地ばかりではない、社会的価値観を消費者に浸透させた功績は大きい。インダストリアルデザインの考え方の今度の方向性を示している。
ダイハツのブース
キャスト・アクティバ・ボディーカラーと四角い中にもかわいらしさを感じる曲線が美しい。SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)のカテゴリーに入る車。軽自動車は外見のオリジナリティーも勿論の事、コンパクトさと最大限の室内空間を作り出せるかが設計デザインのテーマだと思う。
会場内のメーカーカタログ
パンフレットの作り方一つで、顧客の製品に対しての印象、関心度は大きく異なる。各メーカーの微妙なスタンスの違いが紙面に現れていて興味深い。
トヨタのブース
今回の目玉展示の一つ、水素燃料自動車FCV PLUS。
ボディーのフロントにFCスタック(燃料電池の構成単位であるセルを重ねて一つのパッケージにしたもの)を、リアシート後方に水素タンクを搭載し、四輪ホイールモーター(四輪別々に電気モーターを取り付け、独立して駆動させる方式)を採用する事で、未来 的な広い車内空間の創出を実現している。
車外から供給される水素からも発電が可能で、保有する電力を他車や地域の電力網に提供出来、車から取り外したFCスタックを発電装置として再利用出来ると言う。フレームは3Dプリンター技術により成形されていて、時代の最先端技術により出来上がっている。
従来型の化石燃料型エンジンの車が消滅するのも近い予感がする。
二輪に乗りポーズを取る女性 最近はまたがらずに乗れて女性にも人気があるスクーター型の種類も増えている。フットスペースの曲線を取り入れたデザインもすっきりしていて美しい。
Jeepのブース
男性的な角張っていてがっちりしたデザインが印象的。クライスラーの四輪駆動車のブランド。
元々第二次世界大戦大戦時のアメリカ陸軍の要請で開発された四駆がベース。「ジープ」の名前そのものがオフロードの四駆を連想してしまう。
日産のブース Nissan Concepet 2020 Vision Gran Turismo
プレステーション専用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズを開発したソフトウェア会社ポリフォニー・デジタルと共同で「ビジョングランツーリスモ」プロジェクトで制作されたコンセプトカー。
ゲームのための仮想モデルだけではなく実車としてスポーツカーとしての空気力学技術も兼ね備わっているスーパーカー。そのボリューム感に圧倒される。
アウディーのブース
TTS TTのトップグレードのTTSは286ps(馬力表示にはPS(仏馬力)とHP(英馬 力)の二種類があり、同じ1馬力の場合HPの方がほんの少し大きい)の高出力。マトリクスLEDヘッドライト(LED集合体の点灯、消灯、光量を自動管理するヘッドライトシステム)は歩行者にも対向車にも優しい最先端技術。
SLINGSHOTのブース コンパニオンの女性が凛々しくかっこいい。
BMWのブース
BMW i8 スポーツカーでありながらプラグインハイブリッド(直接コンセントから充電できるハイブリッド車)により低燃費、低排出ガスを実現した高級車。
前輪をモーター、後輪はエンジンで駆動する。蓄電容量が5kWh(キロワットアワー、この容量の場合,消費電力500Wの機器を最大10時間利用できる容量)のリチウムバッテリーを使用する事で何と燃費が最大でリッター40km。
Ferrariのブース Ferrari 488GTB
馬のエンブレムでおなじみのフェラーリと言えば高級スポーツカーを即座に連想するがこの 448GTBもその流線型で低重心のボディーがかっこいい。
室蘭工業大学の展示ブース
ホンダが主催している「エコマイレッジチャレンジ」に出場して好成績を残した2台の車両が展示されている。2011年開催された大会では全国優勝を果たしている。その記録は何と883km/Lだったと言う。室蘭工業大学は鉄のまち、工業のまち室蘭市内にある国立大で最近はこのプロジェク トを行っている「ものづくり基盤センター」をはじめ「航空宇宙機システム研究センター」など様々なプロジェクトが始動している。
VICTORYのブース 二輪展示ブースにも多くの来場者が集まっていた。
広いドームの中に所狭しと展示されている出品車両は圧巻だった。
やはり車は人の心を捉えて放さない魅力が詰まっていた。機能美とテクノロジーの集大成のプロダクト・・・・今後のデザインをどう捉え、取り組んでいくか?・・・大きな刺激を受けた札幌モーターショー2016でした。
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ガンちゃん こと 猪股岩生