デジタルイラスト初心者は何から始める?まず一枚作って分かったこと

デジタルイラストを始めようとすると、「パソコンは必要?」「ペンタブレットも買ったほうがいい?」と、描く前から道具が気になってきますよね。

私はどちらかというとせっかちな性格なので、野球でも株でも、まずやってみてから考えるタイプです。ブログのアイキャッチも生成AIでかなりの数を作ってきましたが、実際に手を動かしたからこそ「これは必要」「これはやりすぎ」と分かったことがありました。

デジタルイラストも、最初から完璧な環境を作る必要はないと思っています。この記事では、初心者が最初に用意したいものから、何を描くか迷ったときの考え方、そして作りながら気づいた失敗まで振り返ります。

目次

初心者は手持ちの環境でまず一枚作ってみる

デジタルイラストというと、パソコン、ペンタブレット、専用ソフト……と、いろいろ用意しなければいけないイメージがあるかもしれません。

でも、最初からプロと同じ環境を目指さなくてもいいと思います。

私自身、「まず全部調べて、最高の道具をそろえてから始める」というタイプではありません。実際に触ってみないと、自分に何が必要なのか分からないからです。

最初の目標は、道具をそろえることではなく、とにかく一枚作ってみること。

これはデジタルイラストに限った話ではなく、私自身が何かを始めるときによくやる方法です。まず試してみて、不便なところが出てきたら「なぜ不便なのか」を考える。それから必要なものを足していきます。

最初から正解を全部そろえようとすると、調べることばかり増えて肝心の一歩が遅くなるんですよね。

最初から高価な道具をそろえなくていい

デジタルイラストを作るなら、基本的にはパソコン、タブレット、スマートフォンなどの端末と、イラストを制作できるアプリやソフトが必要です。手描きに近い感覚で描きたくなれば、ペンタブレットやタッチペンも選択肢になります。

ただ、対応している端末をすでに持っているなら、私はまずそれで試します。

これは野球でも似たところがあります。

野球の道具もこだわり始めれば上はいくらでもあります。でも、高いグローブやバットを買ったからといって、その瞬間からうまくなるわけではありません。使っているうちに「ここが気になる」「もう少しこうしたい」と自分なりの基準ができてきます。

デジタルイラストでも、一度作ってみれば「もっと自分で細かく線を描きたい」「指では描きづらい」「もう少し大きな画面が欲しい」といった不満が具体的に出てくるはずです。

その不満が出てから道具を検討しても遅くありません。

私は時間もお金もかなり大事にしています。だからこそ、「初心者ならこれを買うべき」という情報だけで決めるより、自分が何に困っているのか分かってからお金を使ったほうが納得できるんです。

まだ一枚も作っていない段階なら、まずは手持ちの環境でどこまでできるのか。そこを確認してからでもいいと思います。

アプリは機能の多さより使いやすさで選ぶ

アプリやソフトも同じです。

ペンやブラシ、色塗り、レイヤーなど、デジタルイラストには便利な機能がたくさんあります。でも、初心者の段階では機能が多いことが必ずしもメリットになるとは限りません。

私もブログ画像を作るとき、以前はCanvaを使っていました。今は生成AIを使うことがかなり増えています。

理由は単純で、自分がやりたい範囲なら「これで十分だな」と思える場面が多かったからです。

仕事柄、機能が増えるとつい「これは何ができるんだろう」と細かく見たくなるのですが、目的から考えると使わない機能まで覚える必要はありません。

これは初心者のアプリ選びでも同じだと思います。

「一番高機能なのはどれ?」より、

  • 自分の端末で使えるか
  • 基本的な操作で迷いすぎないか
  • 自分が描きたいものを作れそうか

まずはこのあたりを見てみる。

実際に触って「これなら一枚作れそう」と思えることのほうが、最初は大切ではないでしょうか。

何を描くか迷ったら好きな絵から始める

道具を用意したら、次に困るのが「で、何を描こう?」という問題です。

真っ白な画面を前に、いきなりオリジナルキャラクターを作ろうとしても難しいですよね。

私は子どものころ、好きな漫画の絵をよく真似していました。特に好きだった漫画家の一人が鳥山明さんです。

当時は「デッサンを勉強しよう」とか「線の引き方を習得しよう」なんて難しいことを考えていたわけではありません。

単純に好きだから描く。

振り返ると、最初はそれで十分だったんですよね。

今でも人物のイラストを見ると、私はまず表情に目が行きます。真剣なまなざしだったり、決意を込めた顔だったり、クールなのに妙に内側の熱を感じる表情だったり。そういうキャラクターを見ると「おっ」と目が止まります。

荒木飛呂彦さんの絵も印象的でした。最初はごつくて迫力のある絵という印象が強かったのですが、作品を見ていくと繊細さや独特の色遣いにも惹かれるようになりました。

線の太さや強弱まで見始めると、「これは真似できんっち!」と思うこともあります。

でも、そこで終わりではなく、「なんでこの表情がこんなに印象に残るんだろう」と見てみるんです。

目なのか、口元なのか。線なのか。色なのか。

個人的な練習なら、好きな作品を観察して描いてみることは、自分が何に惹かれているのかを知るきっかけにもなります。

もちろん、他人の作品をそのまま自分の作品として公開するのとは別の話です。練習と公開は分けて考える必要があります。

初心者の一枚目なら、「立派な作品を完成させよう」と気負わなくてもいい。好きなキャラクターの表情を観察してみる、気になった色を使ってみる。そんな小さなところからでも、十分始められると思います。

描きながら必要な機能を覚えていく

実際に描き始めると、今度はソフトやアプリの機能が気になってきます。

最初に覚えておきたいのは、ペンやブラシ、消しゴム、色の変更、拡大・縮小、元に戻す、レイヤーといった基本的な機能です。

なかでも、デジタルならではだなと思うのが「元に戻す」です。

線を引いて「あ、違う」と思ったら戻せる。また描いて、違ったら戻す。紙とは違って何度も試せるので、初心者にはありがたい機能ですよね。

レイヤーも便利ですが、最初から何枚も使い分けなくてもいいでしょう。まずは線と色を分けるなど、必要になったところから覚えていけば十分です。

私の場合、ここで少し厄介なのが仕事で身についた癖です。

ITコンサルとして成果物を確認するときは、ぱっと見た印象だけでは終わりません。「ここはどうなっている?」「この数字は合っている?」と細かいところまで見ます。長く仕事をしているうちに、昔よりチェックが細かくなりました。

その癖はデザインを見るときにも出ている気がします。

最初は「おっ、いいな」と全体を見る。そのあと色や線、細かな部分が気になってくる。

これは完成したものを見直すときには役立ちますが、最初から細部ばかり気にすると手が止まります。

初心者ならなおさらですよね。

線が少し気に入らなくても、色選びに迷っても、とりあえず一枚完成させてみる。そのあとで「次は表情をもう少し変えたい」「色を減らしたほうが見やすそう」と振り返るほうが、直すところも具体的になります。

一枚目で全部直そうとせず、次の一枚で一つ改善するくらいでもいいと思います。

私自身、大学受験で大失敗した経験もあって、今は結果が悪かったときほど「何が原因だったのか」を考えるようになりました。

うまくいかなかったこと自体より、「なぜ?」を一つ見つける。

デジタルイラストでも、描いたあとに「なんとなくダメだった」で終わらせず、「表情かな」「色かな」「情報を入れすぎたかな」と原因を一つ考える。それだけでも次に試すことが見えてきます。

生成AIで作って気づいた「足しすぎ」の失敗

自分で線を描く方法とは少し違いますが、現在は生成AIを使ってイメージを形にする方法もあります。

私はブログのアイキャッチ画像を生成AIでかなり作ってきました。

最初に使ったころは、短時間できれいな画像が出てくることに「おお、ここまでできるのか」と驚きました。絵を描くことが得意でなくても、頭の中にあるイメージを言葉で伝えると形になっていく。これは面白いです。

ただ、使い続けているうちに、ちょっとやらかしました。

最初はブログで見やすいシンプルな画像を求めていたはずなんです。

ところが、「もう少しきれいに」「ここも変えよう」「これも入れてみよう」と改善を繰り返していると、AIもそれに応えてどんどん豪華な画像を作ってくれます。

画像単体で見ると、「おお、いいじゃん」となる。

さらに直す。

また豪華になる。

気づいたころには情報量が増え、有名人の記事ではリアルな人物イメージまで入るようになっていました。

スマートフォンでブログを見たときに、「いや、ちょっと待て。最初に作りたかったのこれだったっけ?」となったんです。

そこで一度ゼロベースで考え直しました。

何のための画像なのか。

ブログのアイキャッチなら、画像一枚で芸術作品を完成させることが目的ではありません。記事の内容が一瞬で伝わること、文字が読みやすいこと、スマートフォンでもごちゃごちゃして見えないこと。そのほうが私には重要でした。

作っている途中で迷ったら、「もっと足す?」ではなく「そもそも何を作りたかった?」に戻る。

これは、AIだけでなく自分でイラストを描くときにも使える考え方だと思っています。

ブラシを覚えたから使いたい。効果を知ったから入れてみたい。色も増やしたい。

できることが増えると試したくなりますよね。私も完全にそっちへ行きました。

でも、全部使わなくてもいいんです。

さらにAIには、もっと基本的なところでも何度かやられています。

私のブログでは、男性の記事はブルー、女性の記事はピンクを基調にするルールで画像を作っていました。ところが、男性の記事がピンクになったり、女性の記事がブルーになったりする。

それも一度ではありません。

「さっき伝えたじゃん!」

思わずそう言いたくなります。

AIは便利ですが、一度ルールを伝えれば毎回完璧というわけではない。だから今は、完成した画像を必ず自分の目で見るようにしています。

ここでも仕事の経験が生きているのかもしれません。

ぱっと見て「きれい」で終わらせず、本来の目的に合っているかを最後に確認する。

デジタルイラストでも、完成したら少し引いて全体を見ると、「ここは細かく描けたけれど、表情は最初に描きたかったものと違うな」と気づくことがあるかもしれません。

技術的にきれいなことと、自分が作りたかったものになっていることは、必ずしも同じではないと思います。

まとめ

デジタルイラスト初心者が「何から始めよう?」と迷ったら、私はまず一枚作ってみるところからでいいと思います。

最初の段階で意識したいことを整理すると、

  • 手持ちの端末と使いやすいアプリから試す
  • 高価な道具は「何に困っているか」が分かってから考える
  • 何を描くか迷ったら、好きな絵の表情や色、線を観察してみる
  • 基本機能を使いながら、とりあえず一枚完成させる
  • 完成後に一つだけでも「次に直したいところ」を見つける

このくらいからで十分だと思います。

私は生成AIで画像を作っていて、「改善しているつもりが、やりすぎて最初の目的から離れる」という失敗をしました。

仕事では細かくチェックすることを大事にしていますが、始める前から細かいことを全部気にしていたら動けません。まず作る。そして、作ったものを見て考える。この順番だから分かることもあります。

最初の一枚が思った通りにならなくても、「表情は結構好きだな」「次は色を変えてみよう」と一つでも気になるところが見つかったら、それでいい。

私なら、そこからもう一枚作ります。

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