白くまのイラストはどう描く?頭・耳・手足のバランスを見直す3つのポイント


以前、アイビスペイントでくまモンを描きました。そのときは見本に似せることを意識していましたが、今度は自分で形を決めながら描いてみたくなりました。

そこで選んだのが、丸い形の白くまです。頭や耳、手足を単純な形で表せるので、少し大きさや位置を変えたときに、全身の印象がどう違って見えるのかを比べやすそうだと思いました。

くまモンを描いたときは、線を引く操作よりも、輪郭や顔の位置を見本に似せることに時間がかかりました。一方、目やほっぺを別のレイヤーに分けると、体を描き直さずに位置を調整できました。

今回はそのやり方を使いながら、白くまの頭・耳・手足のバランスを一か所ずつ変え、見え方を比べてみました。

比べたのは、①頭と体の大きさ、②耳の位置、③手足の長さと位置の3つです。くまモンでは見本に近づけることを目指しましたが、白くまでは、自分の好きな形を選ぶために描き比べています。

この記事では、実際に描いた比較画像をもとに、どこを変えると印象が違って見えるのか、形を選ぶときに何を確認したいのかを書いています。

目次

最初は、頭と体を単純な形で置く

今回描きたいのは、リアルな動物画ではなく、丸い形を使った簡単な白くまです。

以前の「アイビスペイント初心者がくまモンを描いてみた!動画で知った操作と感想」では、まず全身の輪郭を描き、顔のパーツを加えていきました。今回も、細かな表情より先に、全身の大まかな形から始めます。

頭は丸、胴体は縦長の丸として置き、そこへ小さな耳と短い手足を加えます。最初から毛並みや影まで描かず、全身の釣り合いを確認するための下描きにします。

くまモンで使った「調整したい部分を別レイヤーにする方法」も引き継ぎます。 今回は頭・胴体・耳・手足を分け、比べたい部分だけを選んで移動・変形できるようにしておきます。

以前は顔のパーツを調整するために使いましたが、今回は、頭の大きさや耳の間隔による違いを比べるために使います。比較する前の下描きも残し、変更前後を並べられるようにします。

線の色や太さ、背景色は揃えます。マフラーなどの飾りは、体の形を確認してから加える予定です。

ポイント① 頭と体の大きさを比べる

最初に比べるのは、頭と胴体の大きさです。

同じ顔でも、頭の大きさが変われば、体との釣り合いが変わります。顔のパーツを細かく直す前に、全身で見たときの印象を確かめます。

胴体を固定し、頭だけ大きくしてみる

まず一つの下描きを複製し、一方の頭を少し大きくして比べました。胴体と手足は揃え、目・鼻・口・耳も頭に合わせて拡大しています。

比較するときは、頭と胴体のつながりも確認します。大きさを変えたことで首元の線が重なった場合は、その部分を整えてから見比べます。

同じ胴体に対して、頭の大きさだけを変えた比較です。顔の表情や線の太さは揃え、全身の釣り合いを確認します。

比べるときは、頭だけを拡大して見ず、2枚を同じ表示サイズで並べます。

頭が小さめだと胴体の存在感が強くなり、大きめにすると顔へ目が向きやすくなります。今回目指しているのは、丸くて親しみやすい白くまなので、顔の大きさだけでなく、短い手足との釣り合いも見たいところです。

  • 最初に顔と体のどちらへ目が向くか
  • 頭が大きすぎたり、体が長すぎたりして見えないか
  • 自分が描きたい、丸く柔らかな雰囲気に近いのはどちらか

頭を大きくすれば必ずよくなるわけではありません。今回は正しい比率を一つ決めるのではなく、自分の絵ではどちらを選びたいか、その理由まで残します。

ポイント② 耳の位置を比べる

次に、頭の形を変えずに耳の位置を比べます。

耳は小さな部分ですが、頭の輪郭の一部になります。目や口だけで表情を調整する前に、耳を含めた顔全体の形を見ます。

耳の大きさを揃え、間隔を変える

次は頭と体の大きさを揃え、耳の位置を変えた2種類の白くまを描きました。一方は耳を頭の上側へ寄せ、もう一方は少し左右へ離して配置しています。

耳の大きさや顔のパーツは変えず、位置の違いによって頭全体がどう見えるかを比べました。

耳の大きさと顔のパーツは揃え、耳の位置を変えた比較です。耳と耳の間隔、頭の上に出る丸い部分の見え方を比べます。

確認したいのは、耳だけの形ではありません。耳を動かしたことで、頭全体が縦長や横長に見えないかも確かめます。

また、耳が頭から離れて見えたり、埋もれて分かりにくくなったりしていないかも見ます。位置を決めた後は、頭とのつなぎ目を整えます。

耳を頭の上側へ寄せると、頭の輪郭が縦方向にまとまって見えます。一方、左右へ離すと、耳を含めた全体の幅が広がり、横に丸みのある印象になります。

今回の白くまでは、顔だけでなく、耳を含めた輪郭が柔らかく見えるかを重視したいです。「こちらの方がかわいい」で終わらせず、どの位置がそう見えたのかまで比べて選びたいと思います。

ポイント③ 手足の長さと位置を比べる

頭と耳が決まったら、手足を調整します。

今回の白くまは、足裏を手前に見せた座り姿で考えます。手足を描き込む前に、胴体からどのくらい出すか、左右の間をどのくらい空けるかを比べます。

まず長さを変え、その後で位置を調整する

手足についても、長さを変えた2種類の白くまを描いて比べました。頭と胴体、手足の付け根の位置は揃え、短めの手足と少し長めの手足で、全身の印象がどう変わるかを確認しています。

頭と胴体を揃え、手足の長さを変えた比較です。全身のまとまりと、腕や脚の形を見分けられるかを確認します。

長さを比べた後は、腕と胴体の重なりや、左右の足の間隔を確認します。

短い手足は丸くまとまって見えやすい一方、少し長くすると座った姿を読み取りやすくなるかもしれません。ただ、長さだけでは形が分かりにくい場合もあります。

例えば、腕が胴体とつながって一本の輪郭に見えるなら、腕を少し外側へ動かして隙間を作ります。足裏が重なって見える場合も、位置をずらして比べます。

長さと位置を一度に変えず、何を調整したことで見やすくなったのかを確かめたいです。

選んだ形を組み合わせ、全体を確認する

3つの比較が終わったら、選んだ頭・耳・手足のバランスを、一つの下描きにまとめます。

その後で輪郭を整え、体や背景に色を置きます。白い体は白い背景と区別しにくいため、確認用の背景には薄いグレーなどを使う方法もあります。

最後は画面を小さくし、細部を見なくても白くまの姿を読み取れるか確かめます。

確認するところ確認する内容気になった場合に試すこと
頭と体選んだ頭の大きさが、全身でも好みの釣り合いに見えるか胴体は固定し、頭の大きさを少し戻して比較する
耳左右の位置と、頭とのつながりが不自然でないか耳の大きさは変えず、位置を片側ずつ調整する
腕胴体との重なりで、腕の形が分からなくなっていないか腕を少し外側へ動かし、体との隙間を比べる
足左右の足裏と前足が重なりすぎず、座った姿を読み取れるか足裏の位置や開き方を少し変え、前足との隙間を比べる
目・鼻・口頭を拡大した後も、表情や顔の中心がずれて見えないか頭の輪郭を残し、顔のパーツだけを動かす
線のつながりパーツを動かした部分に、線の隙間や濃い重なりが残っていないか位置を決めてから、つなぎ目の線を整える
白い体と背景小さく表示したときも、体の輪郭を見分けられるか背景を薄いグレーにして、見え方を比較する
マフラーなどの飾り首元や腕を隠しすぎて、姿勢が分かりにくくなっていないか飾りを一度非表示にし、形が読みにくくなる原因を確認する

まず確認するのは、頭と体・耳・腕・足の4か所です。顔のパーツや線のつながり、背景との見分けやすさは、全身のバランスを決めた後にまとめて確認します。

くまモンを描いたときは、赤いほっぺを加えることでキャラクターらしさが変わることを実感しました。今回は、白くまの形を比べる段階では飾りを加えず、マフラーを付けた下描きも描いてみました。

マフラーを加えると首元や腕の一部が隠れるため、体の輪郭がどこまで分かるかも確認したいところです。形そのものの違いと、飾りを加えたときの印象を分けて考えます。

マフラーを加えて描いた白くまの下描きです。マフラーは未着色で、影や質感、輪郭の濃淡も調整前の状態です。
首元や腕との重なりを確認するために描きました。

ブラシや色鉛筆風・水彩風の質感を試したい場合は、別記事の「アイビスペイントで手描き風にするには?色鉛筆・水彩を試して分かった違い」にまとめています。

まとめ

  • 頭と体:胴体を固定し、頭の大きさを変えて全身で比べる
  • 耳:大きさを揃え、位置による頭の輪郭の違いを見る
  • 手足:長さと位置を別々に変え、重なりも確認する

くまモンを描いたときは、見本に似せる難しさと、パーツを別レイヤーにする便利さを知りました。今回はその経験を生かし、白くまの頭・耳・手足を実際に描き比べてみました。

比べてみると、頭の大きさだけでなく、耳の位置や手足の長さによっても、全身の印象が変わることが分かりました。まだ完成作品にはしていませんが、比較した形を残しながら、自分が気に入ったバランスを選んで仕上げていきたいと思っています。

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