Pastelaで着物姿の青年を描いてみた!迷う時間を減らす3つの工夫と難しかったこと

iPadのお絵描きアプリ「Pastela(パステラ)」で、着物姿のオリジナル青年キャラクターを描きました。

制作で取り入れたのは、「写真を見本にして顔と肩の位置を決める」「線を一筆で完成させようとしない」「主要な色を先に絞る」という3つの工夫です。見本には、参考動画と同じように自分で撮影した無表情に近い顔写真を使いました。

完成までには約2時間かかり、参考動画の約1時間より長くなりました。

時間が延びた主な理由は、慣れないブラシを試したことと、無表情に近い見本から微笑む口元へ変更したことです。3つの工夫によって短時間で完成したわけではありませんが、形や配色で迷う工程を減らし、表情と明暗の調整に時間を使えました。

この記事では、実際の制作画像とともに、迷う時間を減らせた工程と、予定より時間がかかった部分を紹介します。

目次

Pastelaで着物姿の青年を描いてみた

以前、アイビスペイントでくまモンを描き、海と入道雲の風景画にも取り組みました。今度は人物の顔や服を描いてみたくなり、着物姿の青年を題材に選びました。

使ったのは、pixivが提供するお絵描きアプリ「Pastela」です。参考にしたのは、さいとうなおきさんの制作動画とPastela公式サイト。

動画では、写真を参考にラフを作り、線を重ねて形を整え、色数を絞って人物を仕上げています。その考え方を自分の制作にも取り入れてみました。

今回は複雑なポーズや背景を省き、正面から見た上半身に絞っています。新しいアプリで人物を描くなら、まず顔と髪、着物に集中したかったからです。

見本にしたのは、無表情に近い顔の写真。ただ、そのまま描くより、少し柔らかな印象にしたくなりました。

ほんの少し口元を緩めるだけなら、簡単にできそうですよね。

ところが、実際に描いてみると、その微妙な加減に意外と迷いました。構図を単純にしたからといって、簡単に仕上がるわけではありません。

もう一つ時間を使ったのが、ブラシ選びです。Pastelaにはさまざまなブラシがあり、描きながら違いを試しました。

参考動画のように短時間で仕上げられたらと思っていましたが、私の場合は道具に慣れる時間も必要でした。

【画像①:Pastelaで完成させた着物姿の青年】
Pastelaで描いたオリジナルの青年キャラクターです。無表情に近い写真を参考に顔の位置を決め、口元は少し微笑んで見えるように変更しました。
制作・画像:筆者

迷う時間を減らすために取り入れた3つの工夫

今回参考にしたのは、写真で形を確認すること、線を一筆で完成させようとしないこと、主要な色を先に決めることの3つです。

予定より時間はかかりましたが、何も決めずに描き始めるより、迷う場面を減らす助けになりました。

工夫① 写真を見本にして形を決める

最初は写真を見ながら、目や鼻、顔の輪郭、肩の位置をラフに取りました。顔全体のバランスを確認したあと、髪形を変え、着物の襟を加えています。

口元まで同時に変えると、顔が写真と違って見える原因を判断しにくかったため、表情の変更はラフの形を整えたあとに行いました。

この順番にしたことで、写真を参考にする部分と、自分で変更する部分を分けて考えられました。次回も、最初に顔の位置を決めてから、髪形や表情を変更します。

工夫② 線を一筆で完成させようとしない

二つ目は、線を一筆できれいに引こうとしないことです。

参考動画では、髪や顔の輪郭などを、短い線を重ねながら描いています。

それを見て、一度で理想の線を引かなければいけないという考え方を少し変えてみました。

人物の髪や輪郭は、思ったとおりの線がすぐに引けるとは限りません。一本の線にこだわりすぎると、同じ場所を何度も描き直すことになります。

今回は全体の形を確かめながら線を整えるようにしました。ただ、描き足しすぎると輪郭が分かりにくくなるので、重ねればよいというものでもありません。

ブラシの違いも気になったところです。

Pastelaには、さいとうなおきさん監修のブラシとして「丸ブラシ」「線画&塗りブラシ」「スパッタリング」があります。

今回は、ラフに丸ブラシ、顔と髪の輪郭に線画&塗りブラシを使いました。

丸ブラシは筆圧によって線の強弱が変わり、顔や肩の位置を探りながら描く段階で使いやすく感じました。線画&塗りブラシは輪郭がはっきり出るため、顔まわりや髪の毛先を整えるときに使用しています。

スパッタリングも試しましたが、粒子が広がる表現は今回の上半身イラストでは使用しませんでした。途中から丸ブラシと線画&塗りブラシに絞ったため、ブラシを切り替えて迷う回数は減りました。

もっとも、ブラシの特徴を知っていても、描き心地は実際に試さないと分かりません。あれこれ比べているうちに、思った以上に時間を使っていました。

次は使うブラシを先に決めておきたいです。毎回探し直さなければ、そのぶん描くことに集中できそうです。

工夫③ 主要な色を決めてから明暗を加える

三つ目は、最初に主要な色を決めることです。

今回は髪を落ち着いた茶色、着物を深い緑系の色にして、全体をまとめることにしました。

色を絞るといっても、数色だけで全部を塗るわけではありません。基本となる色を決めてから、明るい色や暗い色を加えていく方法です。

最初から細かな色の違いまで考えると、なかなか先へ進めません。まず大まかに塗り、あとから光と影を調整するほうが、私には取り組みやすく思えました。

特に髪は、基本色だけの状態と明暗を加えた状態で印象が変わります。

色を増やす前に、今使っている色の明るさを変えてみる。

この考え方は、着物を塗るときにも役立ちました。

実際に描いて難しかったこと

3つの工夫を取り入れても、思ったとおりに描けない部分はありました。

特に難しかったのは、青年の微笑みの加減と、髪や着物に立体感を出すことです。

無表情から微笑みに変える加減

今回、一番迷ったのは表情でした。

見本の写真は、口元にあまり変化のない無表情に近い顔です。それを、少しだけ微笑んでいる青年に変えてみたかったんです。

口角を上げれば笑顔になると思っていましたが、「少しだけ」という加減が難しい。

笑っていることを分かりやすくしようとすると、思ったより明るい表情になってしまいます。逆に変化を控えると、元の無表情とあまり違いません。

最初は口角を分かりやすく上げましたが、想像していたより明るい笑顔になりました。そこで口角の上がり方を弱め、口の線も少し短くしています。

何度か見比べた結果、笑っていることを強調するより、無表情からわずかに口元が緩んだ程度の状態を選びました。

顔の輪郭や目の位置を写真で確認することと、表情を変えることは別の難しさがありました。

アプリの操作ではなく、自分がどんな顔にしたいのかを考える時間です。

見本があっても、自分で変えたい部分には別の迷いが生まれる。

今回は、そのことがよく分かりました。

画像②:無表情から微笑みに調整した前後の比較
左は口元を調整する前の無表情に近い絵、右は口角を少し上げ、うっすら微笑んで見えるように描き直したものです。
制作・画像:筆者

髪と着物の立体感

髪には暗い部分と明るい部分を少し加え、束のまとまりが分かるように工夫しました。

ただ、細かく描き込むところまではできず、光が当たる部分を少し明るくした程度です。それでも、基本色だけで塗った状態より、髪の形が分かりやすくなりました。

着物も同じように、基本の緑色を塗ってから、襟の重なりや肩のあたりに暗い色を加えています。

まだ平面的に見える部分はありますが、最初から細かな模様まで描こうとせず、服全体の形を優先しました。

限られた時間の中では、細部を増やすより、明るい部分と暗い部分を分けることを意識しました。

画像③:線画と色塗りの比較
左は顔と髪の線を整えている状態、右は髪と着物に基本色を塗り、影となる暗い色を重ねた状態です。
制作・画像:筆者

予定より時間がかかって気づいたこと

今回、青年の上半身を描き終えるまでには、約2時間かかりました。

参考動画では約1時間で仕上げていますが、私の場合はPastelaの操作やブラシを試す時間も含まれています。さらに、写真の表情を少し変え、髪や着物の明暗も調整しました。

振り返ると、時間を使った理由は主に次の3つです。

  • ブラシを試しながら、使いやすいものを探していた
  • 無表情の写真から、微笑みの加減を考えていた
  • 髪や着物に明暗を加え、仕上がりを調整していた

こうして並べてみると、単に描くのが遅かったという話ではないことが分かります。

初めて使うアプリの操作を覚える時間もあれば、自分がこだわりたい部分に使う時間もありました。

迷う時間を減らす工夫を取り入れても、必ず短時間で完成するわけではありません。

むしろ今回は、迷わなくてよい部分を減らし、表情や色塗りに時間を使うことが大切だったように思います。

次にPastelaで人物を描くなら、使うブラシを先に決め、写真から変えたい部分も最初に考えておきたいです。

今回は動画と同じ時間では完成しませんでしたが、上半身まで描き終え、髪や着物も自分なりに工夫できました。

時間だけで比べず、何に時間を使ったのかを振り返ることも、次の一枚につながりそうです。

まとめ

Pastelaで着物姿の青年を描くときに取り入れた、迷う時間を減らす3つの工夫はこちらです。

  • 写真で形を決める:顔・髪・肩の位置を確認し、自分で変えたい部分を絞る
  • 線を一筆で完成させようとしない:短い線を重ねながら、全体の形を整える
  • 主要な色を先に決める:基本色を塗ってから明暗を加え、髪や着物の立体感を出す

一方、難しかったのは、無表情から微笑みに変える加減と、髪や着物の明暗です。慣れないブラシを試す時間も必要で、完成までは約2時間かかりました。

それでも、上半身まで描き終え、落ち着いた色合いに仕上げられたところは気に入っています。

次にPastelaで描くときは、使うブラシを先に決め、そのぶん表情や色の調整に時間を回したいです。

速く描くことだけを目標にするのではなく、迷う工程を減らして、こだわりたい部分に時間を使う。今回の3つの工夫は、そんな描き方につながりました。

参考にした資料:

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