「絵を描いてみたい。でも、画材って何から買えばいいんだ?」
調べ始めると、色鉛筆、水彩、アクリル、パステル、油絵具……さらにデジタルまで出てきます。私は本格的に画材を揃えた経験がないので、最初は「初心者セットみたいなものを買えばいいのかな」と考えていました。
ところが種類を見比べるほど、かえって迷いが増えていきます。どれにも良さがあり、「全部知ってから選ぼう」とすると、いつまでも決まりません。
そこで私が決めたのが、まず「1種類だけ」に絞ることでした。理由は3つあります。
- 画材選びに正解は一つではなく、自分がどう描きたいかで変わるから、まず自分の目的を決めるほうが早い
- 全部を揃えようとすると候補が増えるばかりで、決められなくなる
- 1種類でも実際に描けば、「もっと色が欲しい」「この描き方は自分には面倒かも」と、次の判断材料が出てくる
全部を知ってから完璧に揃えるより、まず1種類を使ってみる。私にはそのほうが納得できる選び方でした。
何を基準に最初の画材を絞ったのか、今の私ならどう揃えるかを書いていきます。
画材初心者はまず1種類に絞る

画材を調べていて最初に迷ったのが、「結局どれが初心者向けなんだ?」ということでした。
一覧を見ると、それぞれに魅力があります。色鉛筆は手軽、水彩はにじみが面白そう、アクリルは塗り直せる。油絵には油絵ならではの存在感がありますし、デジタルなら修正もしやすい。
こうなると、せっかちな私は早く結論を出したくなるんですが、調べれば調べるほど候補が増えていきます。いや、逆やん、と。
ホルベインの初心者向け画材ガイドでも、透明水彩、アクリル、油絵具、色鉛筆、パステルなどを、描き方や扱いやすさの違いから選ぶ考え方が紹介されています。つまり「初心者だから絶対これ」ではなく、自分がどう描きたいかによって選択肢が変わるわけです。
画材ごとの準備や扱い方は、ホルベイン公式の初心者向け画材ガイドを参考にしました。
最初は私も、画材ごとの特徴を全部比べようとしていました。でも、それでは候補が増えるばかり。そこで「自分が実際に始めるなら何が気になるか」に置き換えてみると、次の3つまで絞れました。
- 描きたいと思ったとき、すぐ始められるか
- 色を混ぜたり変化させたりする時間を楽しめるか
- 描き直しやすさを重視するか、にじみや混色など、思い通りにならない変化も楽しみたいか
子どもの頃、絵具を混ぜて予想と違う色になっても、その変化を面白がっていた記憶があります。だから私の場合、修正しやすいことだけが選ぶ理由にはなりません。見本に近づけたいのか、色の変化を試したいのかによって、重視することも変わります。
この3つなら、画材の知識がまだ少ない私でも自分なりに判断できます。
最初の目的は「正しい画材を選ぶこと」ではなく、とにかく1種類使ってみること。
種類を全部覚えてから決めるより、まず自分が続けやすそうなものまで候補を減らす。そして実際に描けば、「もっと色を増やしたい」「この描き方は自分には面倒かも」「別の表現をしてみたい」と、次の判断材料も出てくるはずです。
何も使っていない段階で全部決めようとするより、私にはそのほうが納得できる選び方です。
最初の候補は色鉛筆か水彩にしたい
では、私自身が今からアナログ画材を始めるなら何にするか。
かなり迷いますが、最初は色鉛筆か透明水彩のどちらかにします。本格的な設備を作らなくても始められますし、どちらも子どもの頃に触った記憶があって、「またやってみたい」と思えるからです。
画材は機能だけで選んでも、結局使わなければ意味がありませんよね。そう考えると、少しでも自分がワクワクするものを選ぶことも大事だと思っています。
手軽さなら色鉛筆から始めやすい
「まず一回描いてみたい」なら、私は色鉛筆を選びます。
ホルベインの初心者向け案内では、色鉛筆画は基本的に色鉛筆と紙の2つから始められるとされています。水や乾燥時間を気にしなくていいので、この準備の少なさはかなり魅力です。
これは私には結構大きい。
私が色鉛筆に惹かれるのは、準備が少ないことです。仕事やブログでも、始めるまでの手順が多いと「今日はええか」と後回しにしがちなので、紙を開いてすぐ描けることを重視します。
最初から色数の多いセットを揃えるより、まず基本的なセットを一つ選びます。まだ何を描くかも固まっていないので、必要な色を先に全部決めるのは難しいからです。描いてみて「この色が欲しい」と感じたら、その色を買い足す。その順番なら、使うか分からない色まで揃えずに済みます。
さらに、今回調べていて気になったのが水彩色鉛筆でした。普通の色鉛筆として描きながら、水を使えば水彩のような表現も試せます。
色鉛筆か水彩か決めきれない私のようなタイプには、こういう中間の選択肢も面白そうです。
色作りを楽しむなら水彩が気になる
一方、今の私が「やってみたい」という気持ちだけで選ぶなら、水彩にもかなり惹かれます。
子どもの頃、水彩絵具で色を混ぜるのが好きでした。「これとこれを混ぜたら何色になるんだろう?」とやって、きれいな色になることもあれば、混ぜすぎて「なんじゃこの色……」となることもあった気がします。
でも、その予想通りにならないところまで含めて楽しかったんですよね。
今回、色鉛筆と水彩のどちらから始めるか考えたとき、この記憶が意外と決め手になりました。
準備の少なさだけなら色鉛筆に惹かれます。それでも水彩を候補から外せないのは、完成した絵だけでなく、「色を作って試す時間」そのものをもう一度楽しんでみたいと思ったからです。
透明水彩は、紙の白や下の色が透けること、水と絵具が混ざることで生まれるにじみなどが特徴です。ホルベインでは、初心者が最初に揃える基本的なものとして、絵具・筆・水彩紙・パレットの4つを案内しています。
色鉛筆より、水や筆を用意し、使ったあとに片付ける手間は増えます。それでも水彩が気になるのは、子どもの頃に好きだった「色を混ぜて試す時間」を、もう一度楽しみたいからです。
今始めるなら、自分で撮った紅葉や山の写真を一枚選び、気になった色を混ぜてみます。「この緑はどう作ろう」「夕方の空には何色を足そう」と試すところから始めたいです。
すぐ描き始められることを優先するなら色鉛筆。準備や片付けも含めて、色作りを楽しみたいなら水彩。 私が最初の1種類を選ぶときは、この違いを判断の基準にします。
他の画材はやりたい表現が出てから考える
調べていると、アクリルもパステルも油絵具も気になってきます。
ただ、ここで全部買い始めたら、最初の「まず1種類」という話が崩れますよね。
私なら最初に色鉛筆か水彩を使ってみて、「こういう絵も描いてみたい」「この画材ではやりにくい」と思うことが出てきたところで、次の選択肢を調べます。
アクリル・パステル・油絵具は今回は見送る
アクリルやパステル、油絵具も調べました。ただ、今の私が優先したいのは「すぐ描き始められること」か、子どもの頃に好きだった「色を混ぜる楽しさ」です。そのため、最初の候補は色鉛筆と水彩に絞りました。
- アクリル:塗り重ねて直せる点には惹かれましたが、今は塗り直しやすさより、水彩で色を混ぜてみたい気持ちが強いので見送ります。
- パステル:色をぼかす表現は気になります。ただ、最初は子どもの頃に触ったことがある色鉛筆か水彩のほうが、描き始めるイメージを持てました。
- 油絵具:ゴッホ展で実物を見て興味を持ちましたが、道具の準備や扱い方を調べるところから始めるより、まず馴染みのある画材で一枚描きたいと考えました。
今回は、画材の優劣ではなく、自分が最初に楽しみたいことに合うかで候補を減らしました。 別の表現を試したくなったら、そのときに改めて選びます。
デジタルは「画材を揃えない」選択肢にもなる
色鉛筆や水彩を調べる一方で、最初は紙に描く画材を揃えるか、デジタルで描き始めるかも迷いました。
CLIP STUDIO PAINTは、イラストや漫画を描くためのソフトです。線や色を別々に管理する「レイヤー」や、水彩風に描けるブラシなどがあり、描いた一部分を修正しやすい点に惹かれました。使い方は、公式Tips「はじめてのイラスト制作(前編)」を参考にしました。
私自身、ブログでは生成AIを使って画像を数多く作っています。もちろん自分でデジタルイラストを描くのとは別物ですが、「試して、違ったら戻して、また変える」というデジタルならではの感覚には馴染みがあります。
何度もやり直せることに安心感がある人なら、最初からデジタルという選択もありでしょう。
ただ、私は紙に描く感覚も捨てがたいんですよね。子どもの頃に絵具を混ぜた記憶が今でも残っていることを考えると、今あえて始めるならアナログを選びそうです。
アナログかデジタルかも、「初心者にはどちらが正しいか」ではなく、自分が何を楽しみたいのか。そこから決めればいいと思います。
基本セットから始め、必要なものを買い足す
画材の種類が決まったら、次に悩むのが値段です。
「どうせ初心者なんだから、とにかく安いものでいいのか」
ここは少し迷いました。私なら最初からプロ向けの高価な道具は揃えませんが、価格だけを理由に最安のものを選ぶこともしないと思います。
初心者向けの基本セットの中から、これなら使ってみたいと思えるものを一つ選びます。
高い画材を使えば上達するとは限りません。でも、道具によって描き心地が変わることはあります。
たとえば透明水彩では、紙の違いも描き心地に影響します。ホルベインも初心者向け解説の中で、一般的な紙では水分で波打ちやすく、水彩紙の選択が描きやすさに関係すると説明しています。
逆に、初心者のうちから最高級品を買っても、その違いを自分がまだ分からない可能性もあります。
だったら、まず基本的な道具で描いてみる。実際に使っていく中で、
「もっと細かく描きたい」
「この色だけ足りない」
「紙を変えてみたい」
「別の筆も試してみたい」
そんな不満や興味が出てきた段階で、次の道具を調べる。私が今から始めるなら、そういう順番にします。
これは画材を使い込んだ経験から言っているのではなく、私が普段、物事を選ぶときに大事にしている考え方です。
「なんとなく良さそうだから買う」より、「今これが必要だから買う」と理由がはっきりしているほうが、あとから振り返ったときに納得できるんですよね。
最初から全部揃えないのは、お金を抑えるためだけではありません。
自分が何を求めているのか分かってから次の画材を選べることも、初心者が少しずつ買うメリットだと思います。
まとめ
画材を調べるほど候補が増えたので、私は「自分が何を楽しみたいか」で絞ることにしました。
- すぐ描き始める手軽さを優先するなら、色鉛筆
- 子どもの頃に好きだった色作りを楽しむなら、水彩
まだどちらか一つには決めていませんが、最初から両方を揃えず、まず1種類の基本セットで始める方針は決まりました。
使ってみて「この色が欲しい」「別の表現も試したい」と感じたら、その理由に合わせて買い足します。先に全部揃えるより、必要なものが分かってから選ぶ。その順番が、今の私には納得できる始め方です。
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