イラスト初心者にセンスは必要?真似して描いた経験から考えたこと

イラストを始めようとすると、「自分には絵のセンスがあるのかな?」と気になることがありますよね。上手な人の絵を見るほど、「こんなの描ける気がしない」と思うかもしれません。

私も絵が上手いわけではありません。子どもの頃には大好きだったドラゴンボールの絵を真似して、「同じように描いているつもりなのに、なんか違うな」と思ったことがあります。

大人になってからは、ブログのアイキャッチを生成AIで数多く作るようになりました。今度は逆に、AIなら驚くほどきれいに作れるのに、それだけでは「伝わる絵」にならないという失敗も経験しました。

描いても思い通りにならない。AIできれいに作っても、それだけでは足りない。この記事では、そんな両方の経験と好きな漫画家の絵を見てきた中で、初心者が「センス」をどう考えればいいのか、私なりに振り返ります。

目次

イラスト初心者にセンスは必要なのか

私は自分に「絵のセンスがない」と思ったことはありません。

というより、そこまで考えたことがなかった、というほうが近いかもしれません。ただ、上手い人の絵を見ると「やっぱり違うな」と思います。

線だったり、色だったり、表情だったり。何が違うのかうまく説明できない頃から、見た瞬間に「この絵、かっこいいな」「この人の絵は好きだな」という感覚はありました。

では、それが全部「センス」なのか。

子どもの頃に好きな絵を真似し、大人になってからはAIで何枚も画像を作ってきた今は、少し見方が変わりました。私の場合、「センスがあるか」を先に決めるより、自分が何を好きだと思ったのか、作ったものの何が違うと感じたのかを見つけるほうが先でした。

だから初心者の段階では、センスの有無を気にしすぎなくてもいいんじゃないかと思っています。

少なくとも最初は、自分にセンスがあるかを判断するより、好きな絵をたくさん見るほうが面白い。

「上手い」で終わらず、自分はその絵の何が好きなのかを少し意識すると、同じ漫画を見ても見え方が変わってきます。

私自身、好きな漫画家の絵を改めて考えてみると、全員に同じ魅力を感じているわけではありませんでした。

ドラゴンボールの絵を真似していた頃

子どもの頃、ドラゴンボールが好きで、鳥山明さんの絵を真似して描いたことがあります。

もちろん、本人のようには描けません。

見ながら真似しているはずなのに、出来上がったものを見ると何かが違う。

「同じように描いてるつもりなんだけどな」

そんな感じでした。

でも、今振り返ると、上手く描けたかどうかより、好きだから真似してみたこと自体が最初だったんですよね。

最初から「イラストの基礎を勉強しよう」「自分の画風を作ろう」なんて考えていたわけではありません。

好きだから描いてみる。

似ていない。

また原作の絵を見て描く。

子どもの頃なので、そんな単純な繰り返しでした。「どの線を直せばいい」なんて分析していたわけではなく、出来上がった自分の絵と本物を見比べて、「うーん、なんか違う」と思ってまた描く。その程度です。

でも今振り返ると、上手く描けなかったからこそ、本物との違いを見る時間がありました。

イラスト初心者が最初に何をすればいいかと聞かれたら、私はこのくらいからでもいいと思います。いきなりセンスの有無を考えるより、好きな絵を真似して、自分なりに「ここが違うな」と気づく。その繰り返しにも意味があると思っています。

好きな絵を見て、「ちょっと描いてみたい」と思ったら真似してみる。そこで本物と自分の絵を見比べると、違いにも気づきます。

いきなり上手く描けなくても当然ですよね。

むしろ、好きな絵が一枚あるだけでも「こんなふうに描いてみたい」という方向は見つけやすくなります。

好きな漫画家の絵はそれぞれ違った

私が漫画の絵で好きなのは、鳥山明さんだけではありません。

荒木飛呂彦さんや井上雄彦さんの絵にも惹かれます。

ただ、3人の絵を同じ理由で好きなわけではないんです。

改めて「自分はどこを見ているんだろう?」と考えると、それぞれかなり違いました。

鳥山明さんは色遣いに惹かれる

鳥山明さんの絵で特に好きなのは、色遣いです。

私には色彩が豊かで、とてもきれいに見えます。

子どもの頃は「ドラゴンボール、かっこいい!」くらいで見ていましたが、大人になって改めて絵を見ると、キャラクターだけではなく色にも目がいくようになりました。

子どもの頃に真似していた絵を、今は違う見方で見ているわけです。

同じ好きな作品でも、何年も経ってから見ると「自分はここにも惹かれていたのか」と気づくことがあります。

荒木飛呂彦さんは繊細さと迫力

荒木飛呂彦さんの絵には、鳥山明さんとはまた違うものを感じます。

私が惹かれるのは、繊細さと迫力、それからキャラクターの表情です。

独特ですよね。

一枚の絵を見ただけでも、キャラクターの雰囲気がかなり強く伝わってきます。

鳥山明さんの絵を見たときと同じ「好き」という感覚でも、何に惹かれているのかを考えると違う。

この違いを見つけるのも、絵を見る面白さだと思っています。

井上雄彦さんは表情とスピード感

井上雄彦さんの絵では、一人ひとりのキャラクターの表情の違いが印象に残ります。

そして、もう一つがスピード感です。

絵そのものは止まっているのに、動きが伝わってくる。

私は野球が好きなので、スポーツを見ていても一瞬の動きや選手の表情には目がいきます。漫画でも、そういう「次に動きそうな感じ」に惹かれるのかもしれません。

こうして3人だけ比べても、色遣い、繊細さ、迫力、表情、スピード感と、私が好きだと思う部分はバラバラです。

子どもの頃の私は、ドラゴンボールを見て単純に「かっこいい!」と思っていました。それが今は、鳥山明さんなら色、荒木飛呂彦さんなら表情や迫力、井上雄彦さんなら動きを感じる描写というように、自分がどこに反応しているのかを少し考えるようになりました。

別に専門的な分析ができるわけではありません。それでも「上手い」で終わっていた頃より、絵を見るのが面白くなっています。

初心者でも、「色が好き」「この表情が好き」「なんか動いて見える」くらいなら見つけられますよね。私は、そうやって自分の「好き」を具体的にしていくことも、センスを気にする前にできることだと思っています。

AI画像を作って「きれい」だけでは足りないと気づいた

子どもの頃に絵を真似していた私も、大人になった今、自分の手でイラストを描き続けているわけではありません。

その代わり、ブログを始めてから生成AIでアイキャッチ画像をかなり作るようになりました。

AI画像を初めて見たときは、その完成度に驚きました。

「ここまで作れるのか!」

自分では描けないような画像が、短時間できれいに出来上がります。

ところが、何枚も作っていると別の問題が出てきました。

改善しようと指示を重ねるたびに、色や背景、人物、文字などの情報が増えていったんです。

特に有名人の記事では、最初はシンプルなアイキャッチを求めていたはずなのに、作り直すうちに人物をイメージしたリアルな顔まで入り、どんどん豪華になっていきました。

画像単体で見ると「おお、きれいになったな」と思う。でもブログに並べてみると、「いや、ちょっと待て。何のための画像だったっけ?」となりました。

最初に欲しかったのは、記事の内容が一瞬で分かるアイキャッチです。ところが、よくしようとして情報を足した結果、その目的から離れていました。

そこで一度、足すのをやめました。

この経験から、「きれいに作ること」と「伝わること」は別だと考えるようになりました。何を足せば豪華になるかではなく、何を残せば一瞬で伝わるか。今はそこを先に見るようにしています。

AIがきれいな画像を作れる時代だからこそ、何を見せたいのかを決めるのは人間側なんだと思います。

AI画像は本当にきれいです。でも、何枚も作っていると「きれいに作れる=こちらの意図を理解している」わけではないことも分かりました。

私はブログのアイキャッチで、男性の記事はブルー、女性の記事はピンクを基調にするルールを決めていた時期があります。ところが、AIが人物をうまく判別できず、男性の記事をピンク、女性の記事をブルーで作ってしまうことが何度もありました。

「そこ間違えるんかい」と思いますよね。

だから、一度ルールを伝えれば大丈夫とは考えなくなりました。最後に見るのは自分です。

一方、人が描いた絵を見ると、その人ならではの線や色、表情があります。鳥山明さんの色遣い、荒木飛呂彦さんの表情、井上雄彦さんのスピード感。同じ「好き」でも、私が受け取っているものは違います。

作る側になって失敗した経験と、長く好きな絵を見てきた経験。この両方があるからこそ、それを全部「センス」という一言で片づけてしまうのは、ちょっともったいないと思うようになりました。

初心者ならなおさら、「自分にはセンスがない」と決める前に、いろいろな絵を見てみる。

「この色、好きだな」

「この表情すごいな」

「どうして動いているように見えるんだろう?」

そんなところから始めてもいいと思います。

まとめ

イラスト初心者にセンスが必要かと聞かれると、私は最初からそこを気にしすぎなくてもいいと思っています。

私自身、絵が上手いわけではありません。子どもの頃にドラゴンボールの絵を真似して、「やっぱり本物とは違うな」となった側です。

それでも、長く漫画を見てきたことで、昔は漠然と「かっこいい」と思っていた絵にも、それぞれ違った魅力があることに気づくようになりました。

  • 鳥山明さんなら色彩の豊かさや美しさ
  • 荒木飛呂彦さんなら繊細さ、迫力、表情
  • 井上雄彦さんならキャラクターごとの表情やスピード感
  • AI画像を作って分かったのは、きれいでも情報を詰めすぎれば伝わりにくくなること

だから、これからイラストを始めるなら、最初から「自分にセンスがあるか」を決めなくてもいいと思います。

まず好きな絵を見る。その中で「色が好き」「表情が好き」「動いて見える」と、自分が惹かれる部分を一つ見つけてみる。描いてみたくなったら真似して、本物との違いを見てみる。

私自身、子どもの頃はドラゴンボールの絵を真似して「なんか違う」で終わっていました。それでも長く絵を見たり、今はAIで画像を作って失敗したりする中で、「きれい」と「伝わる」は違うことにも気づきました。

センスという言葉だけでは説明できない部分は、意外と多いです。

最初は上手く描けなくてもいい。自分が何を好きだと思うのか、何が違うと感じるのかを少しずつ見つけていく。そのあとでセンスについて考えても、遅くないと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次