イラストを描いてみたいと思っても、「模写? デッサン? 毎日描く?」と、最初の練習から迷いますよね。
私はイラストの経験者でも、現在本格的に練習している人でもありません。ただ、子どもの頃はドラゴンボールが好きで、鳥山明さんの絵を何度も模写していました。実際に描くと、表情や体のバランスが「なんか違う」となる。その難しさは今でも覚えています。
大人になった今からもう一度始めるなら、私なら難しい練習法を先に選ぶのではなく、まず好きな一枚を模写します。
この記事では、子どもの頃の模写経験をもとに、最初の絵の選び方や、描いたあとにどこを見比べるか、さらに仕事で身につけた「一つずつ原因を見る」という考え方をイラストならどう使うかまで書いています。
最初は好きなイラストの模写でいい
初心者の私が、白い紙を渡されて「好きな人物を描いてください」と言われても、おそらく手が止まります。
だったら最初は、好きなイラストを見ながら真似してみる。私にはその方がずっと始めやすいです。
しかも「練習に向いていそうだから」という理由だけで見本を選ぶのではなく、自分が思わず「これ描いてみたい」と思った絵を選びます。
最初の一枚は、上達に良さそうな絵より、自分が描きたくなる絵を選ぶ。
少なくとも子どもの頃の私は、それで何度も鉛筆を握っていました。
ドラゴンボールを夢中で描いていた

私の場合、よく模写していたのは、ドラゴンボールの人造人間・セル編の頃の絵です。
特に記憶に残っているのが、『週刊少年ジャンプ』の表紙や、大きなカラーの折り込みページに描かれた、超サイヤ人の4人が並ぶ絵でした。
ドラゴンボールなら何でも描くというより、そうした絵を見て「これ、かっこいいな。描いてみたい」と思い、見本に選んでいました。
「今日はイラストの技術を身につけよう」
そんなことは考えていませんでした(笑)。好きなキャラクターが並ぶカラーの絵を、自分でも描いてみたかったんです。
4人が並ぶ絵は、描く部分も多く、表情や体のバランスを真似するのは簡単ではありませんでした。それでも、そうした絵をよく模写していたのは、練習に向いているかより、描きたい気持ちが先にあったからだと思います。
今から練習を始めるとしても、私ならまず「自分が描いてみたくなるか」で見本を選びます。ただ、最初から4人全員を描こうとせず、その中の一人の顔や上半身から取りかかってみたいです。
好きな絵を見本に選び、その中から最初に描く範囲を絞る。 これなら、描きたい気持ちを大切にしながら、最初の一枚にも取り組みやすそうです。
描いて初めて「なんか違う」に気づく
子どもの頃の記憶で特に残っているのが、キャラクターの表情と体のバランスです。
ドラゴンボールの絵を見ながら描いていると、目や口はそれなりに真似したつもりなのに、描き終わった顔を見ると、
「……なんか違うな」
となる。
見本はかっこいいのに、自分の絵は顔が少し大きく見えたり、目の位置がずれたりして、同じキャラクターを描いたはずなのに印象が違うんです。
戦闘シーンのように体の動きがある絵では、頭と胴体、手足のバランスまで合わせるのが難しかった記憶があります。
当時は「どこを直せばいいか」まで言葉にできませんでした。ただ、見るだけなら自然に見える絵も、自分で描くと位置や大きさのわずかな違いが気になる。この経験は今でも覚えています。
今の私なら、ここで「絵が下手だから」で終わらせず、見本と自分の絵を横に置きます。
たとえば、
- 顔の大きさはどう違うか
- 目・鼻・口の位置はどこがずれているか
- 頭と胴体、手足のバランスはどうか
こうして見比べてみます。
全部の違いを見つけようとはしません。「目の位置がちょっと上すぎるな」など、一つ見つけられれば、次に確認する場所ができます。
模写は、そっくりに描くことだけでなく、自分がどこで「なんか違う」と思ったのかを知るきっかけにもなると思います。
子どもの頃は感覚だけだった「なんか違う」を、今なら「ここが違う」まで考えてみたいですね。
苦手なところを一つだけ練習する
ドラゴンボールを模写していた頃、特に難しかったのが戦闘シーンです。
かめはめ波を放つ場面や、気の攻撃を連続して繰り出す場面、大きく脚を伸ばして蹴る場面。原作ではビシッと決まっていて格好いいのですが、自分で描くと、立っているポーズよりずっと難しく感じました。
腕や脚の曲がり具合、体の傾きなど、合わせたいところがいくつもあります。技やポーズを真似したつもりでも、全体を見ると原作のようには決まらない。そこで角度やバランスを調整しながら、何度も描いていました。
当時は「苦手な部分を一つずつ練習する」と意識していたわけではありません。ただ、好きな場面を格好よく描きたくて、見本と自分の絵を見比べていました。
蹴りのポーズでは、脚が伸びる方向や膝の曲がり具合、体の傾きなどを見直していました。いきなり濃い線で形を決めず、薄い線で輪郭を重ねながら微調整し、少しずつ見本に近づけていく描き方でした。
今、同じ場面に挑戦するなら、この経験をもとに、一度に全部を直そうとせず、確認する部分を一つ決めます。
たとえば、まずは蹴っている脚の角度に注目する。そこを描き直して前の絵と比べ、次に体の傾きとのつながりを見る。薄い線で調整する描き方に、「何を変えたか確認する」という手順を加えたいです。
これは、仕事で問題を整理するときに大事にしている考え方にも通じます。複数のことを一度に変えると、どの変更が良かったのか分からなくなることがあります。そのため、まず一つ変えて結果を見るようにしています。
イラストでも、描き直す前後の絵を比べれば、「脚の角度を変えたら、見本のポーズに近づいた」といった変化を確かめられそうです。
一枚描いたら、気になる部分を一つ決め、そこを意識してもう一度描く。 子どもの頃に何度も挑戦した経験を、今ならそんな練習につなげてみたいです。
毎日より「すぐ描ける」を大事にしたい
子どもの頃、ドラゴンボールを模写していたのは、「練習しなければ」ではなく、好きな絵を自分でも描いてみたかったからです。
大人になった今は、仕事やブログもあり、描きたい気持ちだけでは後回しになりそうです。だから今から始めるなら、時間を予定に入れることと、すぐ描ける環境を作ることをセットで考えます。
これは、普段の仕事でも意識しています。帰宅後に取りかかりたい仕事があるときは、先にデスクへPCやマウスを置き、電源コードをつないでから小休止します。再開するときに準備から始めなくて済むようにしているんです。
イラストでも、同じように準備しておきたいです。
たとえば、描き終わった紙と鉛筆、模写の見本は、毎回すべて収納せず、机の端にまとめて置きます。散らかしたままにするのではなく、紙を重ね、鉛筆をそろえ、見本もすぐ開ける場所に残しておく形です。
次に描くとき、道具や見本を探さず、前回の続きから始められる状態にする。 私には、これが大事だと思います。
さらに、描いた紙の余白に「次は蹴っている脚の角度を見る」など、一つだけメモを残しておきたいです。見本と描きかけの絵があっても、何を直そうとしていたか忘れてしまうことがあるからです。
これなら15分しか取れない日も、見本を探したり、何を描くか迷ったりせず、気になった部分の描き直しから始められそうです。
まだ、この方法でイラスト練習を続けた実績はありません。ただ、仕事で続けている「再開する前に準備を済ませておく」という習慣は、描く時間を作るためにも試してみたいと考えています。
まとめ
イラスト経験者ではない私が46歳の今から練習を始めるなら、まず好きなイラストを一枚選んで模写します。
子どもの頃の経験と、今の自分ならどうするかを整理すると、
- 「描いてみたい」と思う一枚を選ぶ
- まず模写して、見本との違いを探す
- 表情や体のバランスなど、気になる部分を一つ決める
- 同じ部分をもう一度描き、前の自分の絵と比べてみる
- すぐ始められるよう、紙と鉛筆、模写する絵を準備しておく
このくらいから始めます。
子どもの頃、ドラゴンボールを模写していた私には、「練習しなきゃ」という感覚はほとんどありませんでした。
かっこいいから描きたい。それだけだったんですよね。
大人になった今は、仕事柄なのか「原因は何だ」「次はどう変える」と、つい考えてしまいます。それも上達には役立つと思いますが、まだ実際にこの方法でイラスト練習を続けて結果を出したわけではありません。
だからこそ、最初から難しく考えすぎないようにしたい。
「これ、描いてみたいな」
そんな一枚を見つけたら、とりあえず紙と鉛筆を持って真似してみる。
私なら、そこから始めます。
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