イラストを描いてみたいと思っても、「模写? デッサン? 毎日描く?」と、最初の練習から迷いますよね。
私はイラストの経験者でも、現在本格的に練習している人でもありません。ただ、子どもの頃はドラゴンボールが好きで、鳥山明さんの絵を何度も模写していました。実際に描くと、表情や体のバランスが「なんか違う」となる。その難しさは今でも覚えています。
46歳の今からもう一度始めるなら、私なら難しい練習法を先に選ぶのではなく、まず好きな一枚を模写します。
この記事では、子どもの頃の模写経験をもとに、最初の絵の選び方や、描いたあとにどこを見比べるか、さらに仕事で身につけた「一つずつ原因を見る」という考え方をイラストならどう使うかまで書いています。
最初は好きなイラストの模写でいい
初心者の私が、白い紙を渡されて「好きな人物を描いてください」と言われても、おそらく手が止まります。
だったら最初は、好きなイラストを見ながら真似してみる。私にはその方がずっと始めやすいです。
しかも「練習に向いていそうだから」という理由だけで見本を選ぶのではなく、自分が思わず「これ描いてみたい」と思った絵を選びます。
最初の一枚は、上達に良さそうな絵より、自分が描きたくなる絵を選ぶ。
少なくとも子どもの頃の私は、それで何度も鉛筆を握っていました。
ドラゴンボールを夢中で描いていた
私の場合はドラゴンボールでした。
鳥山明さんが描くキャラクターや戦闘シーンが好きで、かっこいい場面を見つけると、それを見ながら描いていました。
「今日はイラストの技術を身につけよう」
そんな立派なことは、もちろん考えていません(笑)。
ただ、かっこいいから自分でも描きたい。それだけです。
でも今振り返ると、この「好きだから描く」は意外と大事だったんじゃないかと思います。練習だと思うと面倒でも、好きなものならつい手を動かしてしまう。そういうことってありますよね。
鳥山明さんだけでなく、今は荒木飛呂彦さんや井上雄彦さんの絵にも惹かれます。同じ漫画でも、人物の表情や線、作品全体の雰囲気はかなり違います。
最初から「初心者向けの見本」にこだわらなくても、自分が何度も見たくなる絵を探してみる。
私なら、まずそこから始めます。
描いて初めて「なんか違う」に気づく
子どもの頃の記憶で特に残っているのが、キャラクターの表情と体のバランスです。
ドラゴンボールの絵を見ながら描いていると、目や口はそれなりに真似したつもりなのに、描き終わった顔を見ると、
「……なんか違うな」
となる。
見本はかっこいいのに、自分の絵は顔が少し大きく見えたり、目の位置がずれたりして、同じキャラクターを描いたはずなのに印象が違うんです。
戦闘シーンのように体の動きがある絵では、頭と胴体、手足のバランスまで合わせるのが難しかった記憶があります。
当時は「どこを直せばいいか」まで言葉にできませんでした。ただ、見るだけなら自然に見える絵も、自分で描くと位置や大きさのわずかな違いが気になる。この経験は今でも覚えています。
今の私なら、ここで「絵が下手だから」で終わらせず、見本と自分の絵を横に置きます。
たとえば、
- 顔の大きさはどう違うか
- 目・鼻・口の位置はどこがずれているか
- 頭と胴体、手足のバランスはどうか
こうして見比べてみます。
全部の違いを見つけようとはしません。「目の位置がちょっと上すぎるな」など、一つ見つけられれば、次に確認する場所ができます。
模写は、そっくりに描くことだけでなく、自分がどこで「なんか違う」と思ったのかを知るきっかけにもなると思います。
子どもの頃は感覚だけだった「なんか違う」を、今なら「ここが違う」まで考えてみたいですね。
苦手なところを一つだけ練習する
一枚描いて上手くいかなかったら、私なら見本と比べて、気になったところを一つに絞ります。
これは、仕事で問題を整理するときにも大事にしている考え方です。
上手くいかないと、つい「あれもこれも直した方がいい」と考えてしまいます。でも複数のことを一度に変えると、結局どの変更が効いたのか分からなくなることがあります。
そのため今の私は、まず原因になりそうなところを一つ決めて、やり方を変え、その結果を見るようにしています。
イラストを練習する場合も、同じ考え方なら自分に合いそうです。
表情が似なかったなら、まず顔を見る。体のバランスが気になったなら、次は頭と胴体の位置を見る。最初から全部を直そうとはしません。
たとえば今の私なら、最初の一枚で「顔が似ていない」と思ったら、すぐ別のキャラクターへ行かず、同じ絵の顔だけもう一度描いてみます。
子どもの頃は「なんか違うな」で終わることもありましたが、今なら目の位置や顔の大きさなど、一つだけ比べて描き直します。そこで最初の絵より見本に近づけば、「今回はここを直せた」と確認できます。
逆に、顔も体も手も髪も全部直そうとすると、何を変えたことで良くなったのか分からなくなりそうです。
一枚描くたびに「次はここ」と一つ決める。それが今の私なら試してみたい練習方法です。
これは上手い人と自分を比べるためではありません。
一つ前に描いた自分の絵と比べて、どこが変わったのかを見る。仕事では振り返って納得できる根拠を持つことを大切にしているので、イラストでもそんな練習の方が私には合っていると思います。
毎日より「すぐ描ける」を大事にしたい
もし今の私が、本当にイラストの練習を始めるなら、私にとって問題になるのは時間です。
仕事もありますし、ブログも書きたい。株も見るし、野球も好きです。
「時間ができたらイラストを描こう」
……これ、私の場合はたぶんやらない(笑)。
時間は積極的に作るものだと思っているので、本気で始めるなら15分でも30分でも、最初から予定に入れます。
そして、机には紙と鉛筆を置いておく。
私はせっかちなところがあるので、「さて、紙はどこだっけ。鉛筆は……」なんて探し始めたら、その時点で別のことをやり始めそうなんですよね。物忘れもありますし。
ただ、今の私なら「毎日必ず描く」とまでは決めません。
これはイラストを毎日練習して分かったことではなく、仕事やブログなど、これまで続けてきたことからの判断です。私の場合、「時間ができたらやる」では後回しになりやすく、始めるまでの準備が多いほど面倒になります。
だからイラストでも、紙と鉛筆、次に模写する絵まで机に用意しておくと思います。
「今日は何を描こう?」
そこから考えなくて済むだけでも、せっかちな私には始めやすいはずです。
イラストを続ける方法として正解かどうかは、実際に続けてみなければ分かりません。ただ、今の自分が始めるなら、気合いより先に「すぐ描ける状態」を作ります。
15分しか取れないなら、顔だけでもいい。
前回気になった目の位置だけ見直す日があってもいいと思っています。
「一枚完成させなければ練習にならない」と最初からハードルを上げるより、今の生活の中でどうすれば鉛筆を持てるか。私はそこから考えます。
描いたあとに自分の目で見直したい
私は普段、ブログのアイキャッチ画像を生成AIでかなり作っています。
AIは本当に便利です。自分では到底描けないような画像が、短時間できれいに仕上がります。
ただ、何度も作っていると、「きれいにできたか」だけではなく、「最初に求めていたものと合っているか」を自分で確認することが大事だと気づきました。
実際、最初はブログで使いやすいシンプルなアイキャッチが欲しかったのに、「もっと良くしよう」と修正を繰り返すうちに、画像がどんどん豪華になったことがあります。
情報が増えて、人物もリアルになり、画像だけ見れば「おお、すごい」。
いや、でも待てよ、と。
欲しかったのは豪華な作品ではなく、記事の内容が一瞬で伝わるアイキャッチです。きれいにすることばかり考えて、最初の目的から離れていました。
それからは、完成した画像を見て「何が違うのか」「記事の目的に合っているか」を確認してから作り直すことを意識するようになりました。
考えてみると、この「作って終わりにせず、見比べて次を変える」という部分は、子どもの頃の模写でできなかったことでもあります。
当時は「なんか違う」で終わっていました。
今なら、その違和感を一つ具体的にして、次の一枚でそこだけ変えてみます。
描くことと同じくらい、描いたあとに「どこが違う?」と自分の目で見ることも大事にしたいと思っています。
私は生成AIで画像を作るようになって、「きれいに作れること」と「心に残ること」は必ずしも同じではないとも思うようになりました。
ゴッホ展を訪れたときもそうでした。作品だけでなくゴッホ自身の人生や感情を知ったことで、それまでとは絵の見え方が変わった経験があります。
人が描いた絵には、きれいに整っているかどうかとは別に、その人の癖や迷いまで残ることがあります。
だから、自分が一から練習するなら、最初からきれいなものを描こうとしすぎなくてもいい。
自分で描いて、「ここが違うな」と気づいて、また描いてみる。
その繰り返しも含めて楽しめたら、私にとっては十分いいスタートです。
まとめ
イラスト経験者ではない私が46歳の今から練習を始めるなら、まず好きなイラストを一枚選んで模写します。
子どもの頃の経験と、今の自分ならどうするかを整理すると、
- 「描いてみたい」と思う一枚を選ぶ
- まず模写して、見本との違いを探す
- 表情や体のバランスなど、気になる部分を一つ決める
- 同じ部分をもう一度描き、前の自分の絵と比べてみる
- すぐ始められるよう、紙と鉛筆、模写する絵を準備しておく
このくらいから始めます。
子どもの頃、ドラゴンボールを模写していた私には、「練習しなきゃ」という感覚はほとんどありませんでした。
かっこいいから描きたい。それだけだったんですよね。
大人になった今は、仕事柄なのか「原因は何だ」「次はどう変える」と、つい考えてしまいます。それも上達には役立つと思いますが、まだ実際にこの方法でイラスト練習を続けて結果を出したわけではありません。
だからこそ、最初から難しく考えすぎないようにしたい。
「これ、描いてみたいな」
そんな一枚を見つけたら、とりあえず紙と鉛筆を持って真似してみる。
私なら、そこから始めます。

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