「目で見たときはすごかったのに、スマホで撮ったら何か違う……」
私も旅行先や出張先で風景写真をよく撮りますが、特に覚えているのが山です。その場では「おお、すごい!」と思ったのに、撮った写真を見ると「あれ? 山、小さくない?」。目の前で感じた迫力が、写真ではうまく残せませんでした。
ほかにもピンぼけしたり、あとから構図が気になったり。そんな失敗もあって、1.今は主役を決める、2.しっかり構える、3.ピントを見る、4.画面全体を確認する、5.少し変えて何枚か撮る。この5つを意識しています。
この記事では、難しいカメラ技術ではなく、私がスマホで写真を撮るときに実際に気をつけるようになったことを書いています。
スマホ写真で意識する5つのコツ
私がスマホで写真を撮るとき、まず意識しているのは次の5つです。
- 写真で一番見せたい主役を決める
- スマホをしっかり構える
- 撮りたいものにピントを合わせる
- シャッターを押す前に画面全体を見る
- 角度や構図を変えて何枚か撮る
こうして並べると、特別なことはしていません。
以前の私は、きれいな景色を見つけると「おっ、撮ろう」とスマホを向けて、そのまま一枚撮って終わることもありました。私はせっかちなところがあるので、まあ性格が写真にも出ていたんでしょうね(笑)。
でも、あとで見返すとピンぼけしていたり、目で見た印象と違っていたりする。せっかくその瞬間に「いいな」と思って撮ったのに、これはちょっともったいない。
そこで、一発できれいに撮ろうとするより、撮る前に少し確認して、条件を変えながら何枚か残すようになりました。
高価なカメラを使うわけでも、細かな設定を覚えるわけでもありません。初心者なら、まずこのくらいから始めたほうが気楽です。
山を撮って「何か違う」と気づいた
風景写真を撮っていて難しいと思ったのが、目で見た景色と写真の印象が違うことでした。
旅行先などで大きな山を見ると、その場ではかなり迫力があります。
「おお、これは撮っとこう」
そう思ってスマホを向ける。ところが画面を見ると、「あれ? 山、小さくない?」となるんですよね。
目の前にいると圧倒されたのに、写真の中では妙におとなしく見えてしまう。
最初は「スマホだから仕方ないのかな」と思っていました。でも、その場で立つ位置を少し変えたり、縦と横の両方で撮ったり、山と手前の景色が入る割合を変えたりしてみると、同じ山でも写真の印象が違いました。

この比較画像では、左は空や手前の街・木々が広く入り、山が小さく見えます。右は山が画面に占める割合を増やしているため、山の形に目が向きやすく、存在感も強く感じられます。山の迫力を残したいときは、周囲をどこまで入れるかも確認したいポイントです。
目で見た迫力をそのまま再現できたわけではありません。それでも、「全部をそのまま写そうとするより、自分がどこに惹かれたのかを決めたほうが撮りやすいな」と気づきました。
それ以来、ただ目の前の景色を全部入れるのではなく、「自分は何に惹かれてスマホを出したんだろう」と一度考えてから撮るようになりました。
写真に残したい主役を一つ決める
私は有名な観光地だから写真を撮るというより、「今、この景色いいな」と思ったときにスマホを出すことが多いです。
出張先でも、朝と夕方、晴れと曇りでは景色が違って見えます。夕暮れの鮮やかなオレンジなどに「おっ」となると、撮りたくなるんですよね。
ただ、その場で気になったものを全部一枚に入れようとすると、何を見せたい写真なのか分かりにくくなることがあります。
そこで今は、撮る前に「自分は何をきれいだと思ったのか」を一つ決めるようにしています。
たとえば、夕焼けの色を見せたいなら、次の画像のように空を広めに入れる構図が考えられます。

この画像では、オレンジからピンク、紫へと変わる空が、画面の半分以上を占めています。下側には街並みや水面も入っていますが、まず夕焼けの色に目が向きます。
街の建物を大きく見せるより、空の広がりを残す。夕焼けに惹かれて撮るなら、こうした画面の配分を意識したいです。
一方、同じ夕暮れでも、犬の表情を残したいなら主役は空ではありません。

この画像では、草の上にいる犬の顔が大きく写り、目や口元の表情がよく分かります。背景にも夕焼けはありますが、細部がぼけているため、犬へ目が向きやすくなっています。
夕焼けも犬も同じくらい見せようとするのではなく、「今回は犬の表情を残したい」と決める。そのうえで、犬の顔がどのくらい大きく入るか、背景をどこまで入れるかを画面で確認します。
「きれいな景色を撮る」から、もう一歩進めて「空の色を残す」「犬の表情を残す」と決める。
主役が決まれば、何を大きく写し、何を背景にするかも考えやすくなります。写真でも、全部を入れるより「これを残したい」と決めたほうが、私は撮りやすいです。
撮る前に画面全体まで確認する
主役を決めたら、その部分だけを見てすぐ撮らないようにもしています。
写真を撮ったあとで、「端に余計なものが入ってる……」となることがあるからです。
たとえば、夕焼けの空を撮りたいのに画面の端に電柱や建物の一部が大きく入り、空の色よりそちらが目立っていたり、水平に撮ったつもりなのに傾いていたり。主役ばかり見ていると、撮影中は意外と気づきません。
そこで、シャッターを押す前に画面の端まで一度見るようにしています。
構図を決めにくいときは、スマホのグリッド線を目安にする方法もあります。水平や垂直を確認しやすいですし、主役を中央以外に置いたときの見え方も試せます。
私は最初から構図のルールを全部覚えるより、「ここまで入れたらどう見える?」と画面を見ながら試すほうが分かりやすいです。
風景写真をあとから見返すと、「いや、もうちょっと右だったな」なんてことは今でもありますけどね。
だからこそ、撮る前の数秒だけでも画面全体を見る。このクセはつけておきたいところです。
ピンぼけを減らすために変えたこと
私が以前よくやっていた失敗の一つが、ピンぼけです。
その場では撮れたつもりなのに、あとで見るとぼけている。旅行先などで撮った写真なら、同じ瞬間をもう一度撮ることはできません。
それで、以前よりも「とりあえずパシャッ」と撮らないようになりました。
一度止まって構えてピントを見る
私の場合、まず変えたのはスマホの持ち方です。
急いで取り出して片手で撮るのではなく、一度止まって画面を見る。できるだけスマホが動かないように持って、撮りたいものを確認してからシャッターを押します。
スマホのカメラは自動でピントを合わせてくれますが、自分が主役にしたい場所と合っているとは限りません。
そんなときは画面上の撮りたい部分をタップして、ピントを確認します。たとえばペットなら顔や目のあたり。風景でも、どこを見せたいかを決めてから確認する。
機種やカメラアプリによって操作は違いますが、ピントを合わせたあとに明るさを調整できるものもあります。
私は細かな設定をいじる前に、まず「ちゃんと構えたか」「撮りたいところを見ているか」を確認します。
せっかちな私には、この一呼吸が意外と大事でした。
「早く撮らなきゃ」より、一度止まって画面を見る。ピンぼけで失敗した経験から変えたことです。
角度を変えて何枚か撮っておく
もう一つ、今よくやるのが同じ場所で何枚か撮ることです。
一枚撮ったら少し右へ動く。縦で撮ったら横でも撮る。少し近づいたり、逆に引いてみたりする。ほんの少し条件を変えます。
私は一発でベストな構図を決められるほど写真に詳しいわけではありません。だったら何枚か撮って、あとから比べたほうがいい。
見比べるときに私が気にするのは、「最初におっと思ったものが、どの写真で一番伝わってくるか」です。
夕焼けなら空の色、山なら大きさや周囲とのバランスを見る。きれいに整っているかだけで選ぶわけではありません。
実際に並べてみると、最初に撮った一枚より、少し位置を変えて撮ったほうを「こっちだな」と選ぶことがあります。何枚か撮るようになってからは、一枚目で決めなくていいと思えるようにもなりました。
これは仕事で何かを改善するときの考え方にも少し似ています。最初から正解を当てにいくより、条件を少し変えて結果を見る。
「もう少し右なら?」
「空を増やしたら?」
「縦にしたらどう見える?」
こんな感じで試して、自分がいいと思うものを残します。
スマホなら撮った直後に確認できますし、一枚に賭ける必要もありません。
初心者だからこそ一発で決めようとせず、少し変えて撮り比べる。私はこの方法のほうが気楽です。
ピンぼけは原因別に対策を分ける
先日、夕方の街で撮った写真が全部ぼけていて、ちょっと落ち込みました。その場では撮れたつもりだったのに、あとから見返して気づいたんです。
原因を調べると、ピントが合っていない場合だけでなく、スマホを持つ手の動きや、撮っている相手の動きでも写真がぼけると分かりました。ただ、そのときの写真がどの原因だったのかまでは特定できませんでした。
そこで次の撮影では、まず自分の構え方から変えることにしました。立ち止まり、両手でスマホを持ち、脇を締めて撮ってみました。
撮った直後にも画像を拡大し、人の表情や建物の輪郭や文字など、確認した部分がぼけていないかを見るようにしました。前より輪郭がはっきり写ったりしました。構え方を変えてもピンぼけすることもありますが、その場で再度構えを整えて撮り直した。
この経験から、構えて撮るだけでなく、その場で写りを確認するところまでを一セットにしたいと思いました。
一般的には、ピンぼけは大きく2つに分かれると知りました。ひとつは手ブレ。自分が動いて写真全体がぼけるタイプです。もうひとつは被写体ブレ。自分が構えていても、撮られる側が動けばぶれます。同じピンぼけでも、やることが違うんですね。詳細はこちらの記事「 キヤノン:ブレには、手ブレと被写体ブレの2種類がある」をご参照ください。
まず手ブレ。私が取り入れたのは、両手で脇を締めて持つことと、手帳型ケースを撮るときだけ外すこと。片手より安定し、構えやすくなります。
次に被写体ブレ。自分を止めても解決しないので、明るい方へ移る、照明を足す。暗い場所ほどシャッターが開く時間が長くなるので、動くとぶれやすいんです。それでも足りなければ連写で何枚か撮り、あとから一番ましな一枚を選びます。
私の場合、急いでスマホを取り出し、片手でそのまま撮ってしまうのが見直したい癖でした。そこで、まずは立ち止まって両手で構えることを意識しています。一度にいろいろな撮り方を覚えるより、撮る前の動作を一つ変えるほうが、せっかちな私には取り入れやすかったです。
調べた撮り方から、すぐ試せるものを取り入れた
参考にしたのは、伊予銀行のWebメディア「スマホカメラで上手に撮影!写真の撮り方の基本って?4つのコツを押さえよう」です。
この記事では、スマホ写真の撮り方が次の4分野に分けて紹介されています。
- 機能: 画面をタップしてピントを合わせる方法や、明るさの補正、HDR、グリッド線の活用が紹介されています。
- 操作: 両手でスマホを安定させる持ち方、音量ボタンでの撮影、高い位置や低い位置から撮るアングルの工夫が紹介されています。
- 人物写真: 正面・背後・横から当たる光による写り方の違いや、人物を引き立てる背景、天気の選び方が紹介されています。
- 風景写真: 木や建物を目印に水平・垂直を確認する方法と、三分割法や三角構図を使った画面のまとめ方が紹介されています。
私は、紹介されている機能を一通り試したわけではありません。まず取り入れたのは、設定を変えなくても、その場で試せる撮り方でした。
一つは、「操作」に記載されている少し高い位置から見下ろすハイアングルです。普段の目線の高さから撮るだけでなく、スマホを少し高くして下へ向けてみました。すると、手前から奥までの様子が入り、奥行きを感じる写真になりました。
「同じものでも、撮る高さでこんなに変わるんだな」
いつも立った位置からそのまま撮っていたので、カメラの高さも変えてみるきっかけになりました。
もう一つは、「人物写真」に記載されている人物を撮るときの光です。以前から無意識に明るい場所で撮ることはありましたが、記事を読んでからは、顔にどちらから光が当たっているかを見るようになりました。
撮る前に顔の明るさを画面で確認し、立つ位置や向きを調整してみると、以前より顔や表情がはっきり分かる写真を撮れました。
私には、最初から機能を全部覚えるより、まず撮る高さや光の向きを変えて、画面で違いを確かめるほうが取り入れやすかったです。機能の内容も試してみたいと思います。
風景と人物で撮り方を少し変える
基本の5つは同じでも、撮るものによって気にするポイントは少し変わります。
風景では「その瞬間に自分が惹かれたもの」、人物では「撮られた本人がどう思うか」。私はこの違いを意識しています。
写真は自分が撮って終わりではなく、あとで見返したときの印象まで含めて残るものです。
街路灯に照らされた雪の明るさを残したかった
福島県会津若松市へ出張していたとき、オフィスから社宅へ帰る途中で、思わずスマホを向けた景色があります。
雪が降る夜でした。木の枝や道沿いに積もった雪が街路灯に照らされ、暗い夜の中でとても明るく見えたんです。
「この雪の明るさ、写真に残したいな」
そう思って撮ったのが、こちらの写真です。

写真の右側では、枝に積もった雪が光を受けて白く浮かび上がっています。手前の濡れた路面にも街路灯の光が映り、空中を舞う雪も写りました。
私が残したかったのは、単に「雪が積もっている街」ではなく、夜なのに雪と光で明るく見える、その場の雰囲気でした。
撮った写真を見ると、木々の雪の白さと路面の反射が入り、スマホを向けた理由が分かる一枚になったと感じます。
風景を撮るときは、場所全体だけでなく、その瞬間に目を引いた色や光も残したい。 この写真は、私にとってその一例です。
家族写真は撮ったあとにも確認する
人物写真では、風景とは違う失敗があります。
わが家の場合、家族写真を撮ると妻のチェックがなかなか厳しいです(笑)。
こちらは「ちゃんと撮れた」と思っている。でも妻が見ると、
「目、閉じてない?」
「この立ち位置、大丈夫?」
なんてことがある。
撮る側がOKだと思った写真と、撮られた本人が残したい写真は同じとは限らないんですよね。
それ以来、家族写真では一枚だけ撮って終わりにせず、数枚撮ってその場で確認することを意識しています。
特に集合写真では、一人だけ目を閉じていたり、ちょうど表情が変わった瞬間だったりすることもあります。
写真の技術だけ考えれば、構図や光などほかにも見るところはあるでしょう。
でも家族写真なら、私が一番大事にしたいのは、あとで本人たちが気持ちよく見返せることです。
風景なら「自分が何を残したいか」、人物なら「相手はこの写真を残したいと思うか」。
同じスマホ写真でも、そこは少し違います。
まとめ
スマホ写真をきれいに撮りたいと思っても、私は最初から難しい撮影テクニックを覚える必要はないと思っています。
今、自分で意識しているのは次の5つです。
- 一番見せたい主役を決める
- スマホをしっかり構える
- 撮りたい場所のピントを確認する
- シャッターを押す前に画面全体を見る
- 角度や構図を少し変えて何枚か撮る
だから今は、一発でうまく撮ろうとしません。
以前はピンぼけしたり、迫力を感じた山を撮ったのに「なんか小さいな……」となったりしました。
その景色の何に惹かれたのかを考えて、まず一枚。ちょっと違うと思ったら位置や向きを変えて、もう一枚。
写真に詳しくなくても、スマホならその場ですぐ見比べられます。
「何か違う」で終わらず、「じゃあ、ちょっと変えてみよう」。
私の場合は、この繰り返しがスマホ写真を撮る楽しさにもなっています。
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