「目で見たときはすごくきれいだったのに、写真にすると何か普通だな……」
私は旅行先や出張先で風景をよく撮ります。自宅の最寄り駅から見える夕焼けも好きなのですが、あるとき「これは撮りたい!」とスマホを向けたら、あとで見た写真には駅の建物が思った以上にドーン。肝心の夕焼けより存在感が出ていました。
そこで改めて写真の構図を調べてみると、日の丸構図、三分割構図、二分割構図といった基本があることを知りました。
この記事では、撮りたかった夕焼けより駅の建物が目立ってしまった失敗をもとに、写真の主役をどう決め、どこに配置するかを考えます。日の丸・三分割・二分割の3つの基本構図を、初心者の私が撮影にどう取り入れたいかも整理します。
初心者が試したい3つの基本構図
写真の構図を調べると、いろいろな種類が出てきます。
ただ、初心者の私が最初から全部覚えようとしたら、おそらく撮る前に面倒になります(笑)。
まず試したいのは、日の丸構図・三分割構図・二分割構図の3つです。

②三分割構図:太陽を左下の交点付近に配置し、周囲の街並みも見せています。
③空と街並みを上下に分けた構図:空を広く、街並みを下側に小さく入れ、夕焼けの広がりを見せています。
構図の名前だけでは違いをつかみにくいので、生成AIで作った比較サンプルを見ながら、何を見せたいときにどの配置を選ぶか考えてみました。
- 犬の表情を見せるなら、中央に置く日の丸構図
- 夕焼けを見せるなら、三分割を目安に空を広くする
- 湖面の映り込みも見せるなら、上下をほぼ半分にする二分割構図
ここからは、それぞれの画像で、私がどちらを選ぶかと、その理由を説明します。
日の丸構図は犬の表情を見せたいときに選ぶ
日の丸構図は、主役を画面の中央付近に置く構図です。
犬の表情を残したい場合を、次のサンプルで比べてみます。

左も、犬が草の上でくつろいでいる様子は分かります。ただ、私には右側の空いた芝生が少し気になります。
表情を見せたいなら、私は右を選びます。犬の顔が中央に大きく入り、目や口元へ自然に目が向くからです。
この例では顔の大きさも違うため、中央に置いたことだけが理由ではありません。主役の位置と大きさを一緒に確認することが大切だと感じます。
以前は「とりあえず真ん中」で撮っていましたが、犬の表情を見せたいなら、中央に置くことにはきちんと理由があります。
三分割構図は夕焼けを見せる割合の目安にする
三分割構図は、画面を縦横それぞれ3つに分け、その線や交点付近を目安に主役を配置する構図です。
私が駅の建物を大きく入れすぎた失敗も、空と建物の割合を考えると整理しやすくなります。

左は、駅の建物の形や明かりがよく分かります。建物を紹介したいなら、この見せ方も合いそうです。
でも、夕焼けの色を残したいなら、私は右を選びます。空が広く入り、オレンジ色の光や雲の広がりに目が向くからです。
この右側のように、街並みを下側の3分の1程度へ収める配置を目安にすれば、撮影中も空をどのくらい入れるか考えやすくなります。
建物を減らすこと自体が目的ではなく、夕焼けを見せるために割合を変える。 あの失敗で見直したいのは、ここです。
二分割構図は湖面の映り込みも見せたいときに選ぶ
二分割構図は、画面を上下や左右にほぼ二等分する構図です。水面に景色が映っている場面なら、実際の景色と映り込みを対にして見せられます。

右は空を広く入れ、水面の割合を減らしています。
湖面に映る紅葉まで見せたいなら、私は左を選びます。上側の木々と、下側の映り込みを見比べられるからです。
右は空の広さを感じますが、水面が少なく、映り込みは途中で切れています。「紅葉とその反射を一緒に見せたい」という目的なら、左のほうが合うと感じます。
反対に、空の広がりを見せたいなら右を選ぶこともあります。何でも半分にすればよいわけではありません。
二分割は、上下の両方に見せたいものがあるときの選択肢。 空と地面を機械的に半分にするのではなく、両側に何が写るかを見て選びたいです。
夕焼けの失敗で構図を考え直した
構図について調べていて、「ああ、あの写真だ」とすぐ思い出した失敗があります。
自宅の最寄り駅から高層マンションへ向かうスロープで見た夕焼けです。
鮮やかな空を見て、
「おお、これは撮っとこう!」
とスマホを出しました。
その場では夕焼けばかり見ていますから、撮れたつもりでした。
でも、あとで写真を見ると違いました。
夕焼けも馴染みの駅も入れたくなった
自宅の最寄り駅から高層マンションへ向かうスロープで、雲がピンクやオレンジに染まった夕焼けを見つけました。
「これは撮りたい!」
そう思ってスマホを向けたのですが、長年利用している馴染みの駅も一緒に残したくなりました。
夕焼けを中心にしたい。でも駅の建物や名前も入れたい。その両方を欲張ったのが、左側の写真です。

左の写真にも空は広く入っています。ただ、右側の明るい駅の看板が目を引き、手前の柵や右上の屋根も写っています。見返すと、夕焼けを見せたいのか、駅を紹介したいのか、どっちつかずになったと感じました。
駅を入れたこと自体が失敗だったわけではありません。私にとっては、馴染みの場所と夕焼けを一緒に残すことにも意味がありました。
足りなかったのは、どちらを主役にするか決め、その優先順位に合わせて配置することです。
右側の改善イメージでは、夕焼けを大きく見せ、駅は下側に小さく残しています。私が撮りたかった「いつもの駅で見たきれいな夕焼け」に近いのは、こちらです。
まだ同じ場所で撮り直してはいませんが、次は立つ位置やスマホの角度を変え、柵や屋根が入らない位置を探します。そのうえで、夕焼けの色を見せながら、駅がどこまで入るかを確認したいです。
主役を決めることは、ほかのものを全部外すことではなく、何を大きく見せ、何を脇役として残すか決めること。 この写真を振り返って、そこを見直したいと思いました。
山と空の割合を構図の目安で考える
旅行先で、迫力を感じた山をスマホで撮ったのに、写真では小さく見えたことがあります。その経験と、位置や向きを変えて撮り比べる工夫は、スマホ写真の撮り方は初心者ならどうする?失敗から変えた5つのコツにまとめています。
構図の面で考えたいのは、山と空をどのくらいずつ入れるかです。三分割の横線を目安に、山側を広くした配置と、空側を広くした配置を比べれば、見せたいものに合う割合を探せます。
構図は、その場で感じた山の迫力や空の広がりを、どう配置して残すか考える目安として使いたいです。
3つの配置を比べて、見せたいものに合う一枚を選ぶ
構図を知っても、どれを使えばいいかは迷います。そこで、一輪のピンクの花を題材にしたサンプル画像で、配置による見え方を比べてみます。
① 中央に置くと、花と花瓶の全体が分かる

最初の画像は、花と花瓶が中央に収まっています。花の形だけでなく、茎の長さや花瓶まで分かり、「一輪の花を飾った様子」が素直に伝わります。
飾り方を紹介したいなら、この一枚を選びます。ただ、花びらの色や細かな形を見せたい場合には、もう少し大きく写したくなります。
② 三分割を目安にすると、余白が広く見える

二枚目は花が右側に寄り、左側の壁が広く入っています。私には、①よりも部屋の空間を感じる、ゆったりした見え方に思えます。
一方、花そのものをじっくり見せたいなら、左側の余白は少し広すぎると感じます。
三分割にしたから必ず良くなるわけではなく、空いた部分も含めて何を見せるかが大切なんですね。
③ 花を大きくすると、色や花びらに目が向く

三枚目は、決まった構図に合わせるより、花を大きく見せる配置です。花瓶の全体は入りませんが、ピンクの花びらや中心部分がよく分かります。
「この花の色と形を見せたい」という目的なら、私は③を選びます。①は飾った様子、②は周囲の空間まで伝わるのに対し、③は花そのものへ目が向くからです。
ここでは位置だけでなく、写す大きさや範囲も変えています。実際に撮るときも、中央から少しずらすだけでなく、近づいて周囲を減らす方法も試したいです。
比べるときは、「構図のルールに合っているか」より、「見せたい部分が伝わるか」を見る。
花瓶まで残したいなら①、余白も見せたいなら②、花びらを見せたいなら③。同じ題材でも、目的が変われば選ぶ一枚も変わります。
まとめ
写真の構図に迷ったら、まず次の3つを配置の目安にできます。
- 日の丸構図: 主役を中央付近に置いて見せる
- 三分割構図: 線や交点を目安に、主役の位置や空と建物の割合を調整する
- 二分割構図: 上下や左右をほぼ半分に分け、景色と水面の反射などを対にして見せる
夕焼けと駅を一緒に残そうとした私の写真も、駅の位置や大きさを変えることで、見せ方を整理できそうだと分かりました。
花のサンプルでも、中央に置けば全体が分かり、片側に寄せれば余白が生まれ、近づけば花びらが目立ちます。
構図の名前だけで選ばず、位置・大きさ・写す範囲を変えて比べる。 その中から、見せたい部分が伝わる一枚を選ぶことを、次の撮影で試したいです。
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