「目で見たときはすごくきれいだったのに、写真にすると何か普通だな……」
私は旅行先や出張先で風景をよく撮ります。自宅の最寄り駅から見える夕焼けも好きなのですが、あるとき「これは撮りたい!」とスマホを向けたら、あとで見た写真には駅の建物が思った以上にドーン。肝心の夕焼けより存在感が出ていました。
そこで改めて写真の構図を調べてみると、日の丸構図、三分割構図、二分割構図といった基本があることを知りました。
この記事では、構図の名前すら意識せず感覚で撮っていた私が、夕焼けや山の写真で「何か違う」となった経験を振り返りながら、主役の決め方と3つの基本構図を初心者なりにどう使うかを書いています。
初心者ならまず主役を決める
写真の「構図」と聞くと、私は最初、ちょっと難しく考えていました。
三分割? 二分割? 日の丸?
「写真を撮るのに、そんなに覚えることあるの?」という感じです。
これまでの私は、風景を見て「おっ、きれいだな」と思ったらスマホを出して、ほぼ感覚で撮っていました。構図の名前なんて意識していません。
ただ、振り返ってみると無意識に考えていたこともあります。
それが、「この写真で何を残したいのか」です。
夕焼けのオレンジ色に惹かれたなら夕焼け。ライトアップされた雪なら、光に照らされた白さ。山なら、その場で「おお!」と思った迫力を残したい。
ところが、写真の中にあれもこれも入れようとすると、あとで見たときに「結局、何を撮ったんだ?」となることがあります。
構図の名前を覚える前に、まず「この写真の主役は何?」と決める。初心者の私には、ここが一番分かりやすいです。
ブログのアイキャッチ画像を生成AIで何枚も作ってきましたが、そこでも似た失敗をしています。
最初はシンプルだったのに、「もっと豪華に」「これも入れよう」と修正を重ねるうちに、画像はどんどんリッチになりました。ところがブログに並べて見ると、きれいではあるものの、何の記事なのか一瞬で分かりにくい。
そこで「豪華にすることが目的じゃなかったな」と考え直し、今は余計な情報を削って、まず内容が伝わることを優先しています。
写真も似ています。
「何を入れるか」だけでなく、「何を入れないか」。
夕焼けを撮りたいのに駅や看板まで全部入れてしまうより、主役に必要のないものを外す。その考え方は、アイキャッチ作りで一度失敗していたからこそ納得できました。
初心者が試したい3つの基本構図

写真の構図を調べると、いろいろな種類が出てきます。
ただ、初心者の私が最初から全部覚えようとしたら、おそらく撮る前に面倒になります(笑)。
まず試したいのは、日の丸構図・三分割構図・二分割構図の3つです。
私なら最初は、こんなふうに使い分けます。
- 主役をストレートに見せたい → 日の丸構図
- 主役を少しずらして周囲も見せたい → 三分割構図
- 空と山など二つの要素を見せたい → 二分割構図
名前だけ覚えるより、「こんなときに使ってみよう」と場面と一緒に覚えたほうが、実際にスマホを構えたときに思い出しやすそうです。
日の丸構図は主役を中央に置く
日の丸構図は、主役となるものを画面の中央付近に配置する構図です。
これを知ったときは、
「それ、普通にやってる!」
と思いました。
構図なんて考えていなかった頃の私は、撮りたいものがあれば、とりあえず真ん中へ。むしろ、それが一番自然でした。
でも、中央に置くこと自体が悪いわけではありません。
ペットの表情を大きく残したい。一輪の花を目立たせたい。正面から見た建物の存在感を出したい。
そんなときは、主役が中央にあることで「これを見てほしい」という意図も伝わりやすくなります。
主役をストレートに見せたいなら、真ん中に置いてみる。
「日の丸構図は初心者っぽいから避けよう」などと考えるより、まず一枚撮ってみる。そのほうが私には分かりやすいです。
三分割構図は主役を少しずらす
今回調べていて、私が一番「なるほどー」と思ったのが三分割構図でした。
画面を縦横それぞれ3つに分け、3×3の9マスをイメージします。その線上や交わるあたりへ主役を配置する考え方です。
スマホなら、カメラのグリッド線を表示すると試しやすいですね。
たとえば人物をいつも真ん中で撮っているなら、少し右や左へ寄せる。夕焼けなら、空と建物の境目を横の線付近に持ってくる。
私が気に入ったのは、交点へ寸分違わず合わせなくてもいいところです。
写真を撮るたびに、
「交点まであと3ミリ……」
なんてやっていたら、せっかちな私は夕焼けが沈んでしまいます(笑)。
構図は正解を当てるものではなく、「いつも真ん中だから、今日は少しずらしてみよう」くらいでも十分です。
主役を中央から少し動かす。それだけで、いつもの写真と比べる材料ができます。
二分割構図は風景をシンプルに分ける
風景写真で使う場面を想像しやすかったのが、二分割構図です。
空と海、空と山、湖面と紅葉など、画面を上下または左右に大きく二つへ分けて見せます。
私は風景をよく撮るので、この構図はかなりイメージしやすいです。
ただ、「二分割だから必ず半分ずつ」と考え始めると、今度は構図に振り回されます。
夕焼けの空がものすごくきれいなのに、空と地面をきっちり半分にする必要はありませんよね。
空を残したいなら、空を広くする。紅葉した山を見せたいなら、山側を広くする。
構図は写真をルールへ当てはめるためではなく、自分が見せたいものを整理する目安として使う。
私はそのくらいの付き合い方が合っています。
夕焼けの失敗で構図を考え直した
構図について調べていて、「ああ、あの写真だ」とすぐ思い出した失敗があります。
自宅の最寄り駅から高層マンションへ向かうスロープで見た夕焼けです。
鮮やかな空を見て、
「おお、これは撮っとこう!」
とスマホを出しました。
その場では夕焼けばかり見ていますから、撮れたつもりでした。
でも、あとで写真を見ると違いました。
建物を入れすぎて夕焼けが負けた
写真を見ると、駅の建物が思った以上に大きく入っています。
「あれ? 俺が撮りたかったの、駅だっけ?」
いや、夕焼けです(笑)。
撮ったときは空ばかり見ていたのに、写真を見返したときは先に駅の建物へ目が行きました。そこで初めて、「自分が見ていた景色」と「写真の中で目立っているもの」が違うことに気づいたんです。
肉眼では空の色に気持ちが向いていたので、周囲の建物はそれほど気になっていなかったのでしょう。でも写真では、画面に入れたものがそのまま残ります。
今なら、まず「今日は夕焼けを撮る」と主役を決めます。
そして空を広く入れた一枚を撮る。少し位置を変えて、駅の建物を減らした一枚も撮る。逆に建物のシルエットと夕焼けの組み合わせが面白ければ、そこはあえて残します。
一枚で決めようとせず、少しずつ条件を変えて見比べる感じです。
「きれいなものを全部入れる」のではなく、「自分が何に感動したのか」を残すために画面を整理する。
夕焼けの失敗を振り返ると、私にとって構図を考える意味はここにありました。
山は空との割合で印象が変わる
旅行先で山を撮ったときにも、「何か違う」となった経験があります。
その場では、
「おお、山すごい!」
とかなり迫力を感じていました。
ところが撮った写真を見ると、
「あれ? 山、小さくない?」
目の前では圧倒されたはずなのに、写真になると妙におとなしく見えるんですよね。
そこで最近は、一枚で決めず、立つ位置やスマホの向きを変えたり、空や手前の景色を入れる割合を変えたりして撮ることがあります。
実際に何枚か並べて見ると、山を大きく入れた写真より、少し空や手前の景色が入っているほうが、その場所の広さまで思い出せることもありました。逆に「今回は山そのものを残したい」と思えば、周囲を減らしたほうを選びます。
三分割構図を知ったことで、ここにも一つ試せる方法が増えました。
空の色がきれいなら空を広めにする。山そのものを見せたいなら山側の割合を増やす。撮ったあとに比べて、自分がその場で何に惹かれたのかに近いほうを残します。
写真には「この割合なら絶対に迫力が出る」という正解があるわけではありません。
だから私は、構図を正解として覚えるより、比較するための出発点として使います。
同じ被写体を3パターン撮って比べる
私は風景を撮るとき、一枚だけで終わらせず、少し位置やスマホの向きを変えて何枚か撮ることがあります。
あとで見比べると、「こっちのほうが空が広くていいな」「これは建物が入りすぎたな」と、その場では気づかなかった違いが見えてきます。
今回、日の丸構図や三分割構図を知ったので、次はこの撮り方に構図の違いも加えてみます。
- 主役を真ん中に置く
- 三分割の線や交点付近に主役を置く
- ルールを気にせず、自分が一番いいと思う位置で撮る
3枚を比べれば、「三分割だからいい」と決めるのではなく、自分がどの配置を好きなのかも確認できます。
これまで感覚だけで位置を変えていた私には、普段の撮り方に一つ比較材料を足すくらいがちょうどよさそうです。
物忘れもありますし、「なるほど」と読んだだけでは、そのうち忘れそうですからね……っち!
だったら実際に撮って比べる。
三分割構図を知ったからといって、これから全部の写真を三分割にしたら、それはそれで「何か違う」となりそうです。
見比べるときも、単に「構図のルールどおりか」では選びません。
夕焼けなら、最初に「おっ」と思った空の色がどの写真で一番残っているか。
山なら、その場で感じた大きさや周囲の雰囲気に近いのはどれか。
人物なら、構図だけでなく表情も見ます。わが家では妻の写真チェックもありますからね(笑)。
撮る側が「完璧!」と思っても、
「目、閉じてない?」
なんて言われたら撮り直しです。
人物写真の場合は、三分割の交点へきれいに配置できた一枚より、多少構図が崩れていても本人が気に入った表情のほうを残したくなることもありますよね。
構図を覚えることより、同じものを違う配置で撮って「自分はどれが好き?」と比べる。
初心者の私には、この練習が合っています。
構図を知る前は「何か違う」で終わっていました。でも日の丸、三分割、二分割という選択肢を知っていれば、「じゃあ次は少しずらそう」「空をもっと入れよう」と次に試すことが見えてきます。
その小さな違いを何枚か比べるうちに、自分がどんな写真をいいと思うのかも少しずつ分かってきそうです。
まとめ
写真の構図に迷う初心者なら、私はまず「何を主役にするか」を決めるところから始めます。
そのうえで、最初に試しやすい基本構図はこの3つです。
- 日の丸構図:主役を中央付近に置く
- 三分割構図:線や交点付近を目安に主役を配置する
- 二分割構図:空と山など画面を大きく二つに分ける
私自身、構図の名前も知らずに感覚で撮ってきました。
夕焼けに感動したのに駅の建物を大きく入れてしまったり、迫力のある山を撮ったつもりが「なんか小さいな……」となったり。
そんな失敗を振り返ると、構図を知る意味は「ルールどおりの写真を撮ること」ではありませんでした。
自分が何に惹かれたのかを決めて、どう入れればそれが写真に残るのか試してみる。そのための選択肢が増えることです。
次にあの駅からきれいな夕焼けが見えたら、今度は日の丸、三分割、そして自分の感覚で一枚ずつ。
「あれ? どれが一番いいんだ?」
たぶん、そこからまた迷うんでしょうけどね(笑)。
でも、その迷いながら撮って比べるところまで含めて、今は写真の楽しさだと思っています。

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