「絵を描いてみたい。でも、画材って何から買えばいいんだ?」
調べ始めると、色鉛筆、水彩、アクリル、パステル、油絵具……さらにデジタルまで出てきます。私は本格的に画材を揃えた経験がないので、最初は「初心者セットみたいなものを買えばいいのかな」と考えていました。
ところが種類を見比べるほど、全部を知ってから完璧に揃える必要はないと思うようになりました。子どもの頃に使った色鉛筆や水彩の記憶も振り返りながら調べた結果、私ならまず1種類を選び、描いてから次の道具を考えます。
何を基準に最初の画材を絞ったのか、今の私ならどう揃えるかを書いていきます。
画材初心者はまず1種類に絞る

画材を調べていて最初に迷ったのが、「結局どれが初心者向けなんだ?」ということでした。
一覧を見ると、それぞれに魅力があります。色鉛筆は手軽、水彩はにじみが面白そう、アクリルは塗り直せる。油絵には油絵ならではの存在感がありますし、デジタルなら修正もしやすい。
こうなると、せっかちな私は早く結論を出したくなるんですが、調べれば調べるほど候補が増えていきます。いや、逆やん、と。
ホルベインの初心者向け画材ガイドでも、透明水彩、アクリル、油絵具、色鉛筆、パステルなどを、描き方や扱いやすさの違いから選ぶ考え方が紹介されています。つまり「初心者だから絶対これ」ではなく、自分がどう描きたいかによって選択肢が変わるわけです。
補足:詳しくはホルベイン公式サイトのお役立ち情報(ブログ)で、画材ごとの「はじめての使い方」シリーズが読めます。ここでは油絵具を例に、道具の準備から混色・後片付けまでを初心者向けに解説しています。
- はじめて描く人の使い方【油絵具編】「油絵制作の準備と後片付け」
内容:油絵の基礎、道具の準備、混色、後片付けを初心者向けに解説。
- ホルベイン オフィシャルウェブサイト(新着・イベント・お役立ち情報など)
内容:製品カタログやブログ記事など、画材別の使いこなし情報が掲載。
最初は私も、画材ごとの特徴を全部比べようとしていました。でも、それでは候補が増えるばかり。そこで「自分が実際に始めるなら何が気になるか」に置き換えてみると、次の3つまで絞れました。
- 描きたいと思ったとき、すぐ始められるか
- 色を混ぜたり変化させたりする時間を楽しめるか
- 失敗したときに修正しやすいほうが安心か
この3つなら、画材の知識がまだ少ない私でも自分なりに判断できます。
最初の目的は「正しい画材を選ぶこと」ではなく、とにかく1種類使ってみること。
種類を全部覚えてから決めるより、まず自分が続けやすそうなものまで候補を減らす。そして実際に描けば、「もっと色を増やしたい」「この描き方は自分には面倒かも」「別の表現をしてみたい」と、次の判断材料も出てくるはずです。
何も使っていない段階で全部決めようとするより、私にはそのほうが納得できる選び方です。
最初の候補は色鉛筆か水彩にしたい
では、私自身が今からアナログ画材を始めるなら何にするか。
かなり迷いますが、最初は色鉛筆か透明水彩のどちらかにします。本格的な設備を作らなくても始められますし、どちらも子どもの頃に触った記憶があって、「またやってみたい」と思えるからです。
画材は機能だけで選んでも、結局使わなければ意味がありませんよね。そう考えると、少しでも自分がワクワクするものを選ぶことも大事だと思っています。
手軽さなら色鉛筆から始めやすい
「まず一回描いてみたい」なら、私は色鉛筆を選びます。
ホルベインの初心者向け案内では、色鉛筆画は基本的に色鉛筆と紙の2つから始められるとされています。水や乾燥時間を気にしなくていいので、この準備の少なさはかなり魅力です。
これは私には結構大きい。
ブログでも仕事でもそうですが、始めるまでに手順が多いと、その時点で「今日はええか」となりやすいんですよね。色鉛筆ならスケッチブックを開いて、そのまま描き始められます。
最初から何十色も必要だとは思いません。基本的なセットを一つ使ってみて、「この色が欲しい」と思うようになってから増やす。そうすれば、買い足す理由も自分で分かります。
補足:色鉛筆の始め方をまとめた記事では、基本的に「色鉛筆+紙」だけで始められると説明されています。水彩色鉛筆なら、まず普通の色鉛筆として描き、その上から霧吹きや筆で水をのせるだけで、にじみやぼかしといった水彩的な表現も試せます。webshop.sekaido
手順としては、「基本の12〜24色セットを使って、線の強弱や重ね塗りを練習する→水彩色鉛筆なら乾いた状態と水をのせた状態の違いを試す→使っているうちに足りない色を単色で買い足す」という流れが多く紹介されています。webshop.sekaido
さらに、今回調べていて気になったのが水彩色鉛筆でした。普通の色鉛筆として描きながら、水を使えば水彩のような表現も試せます。
色鉛筆か水彩か決めきれない私のようなタイプには、こういう中間の選択肢も面白そうです。
色作りを楽しむなら水彩が気になる
一方、今の私が「やってみたい」という気持ちだけで選ぶなら、水彩にもかなり惹かれます。
子どもの頃、水彩絵具で色を混ぜるのが好きでした。「これとこれを混ぜたら何色になるんだろう?」とやって、きれいな色になることもあれば、混ぜすぎて「なんじゃこの色……」となることもあった気がします。
でも、その予想通りにならないところまで含めて楽しかったんですよね。
今回、色鉛筆と水彩のどちらから始めるか考えたとき、この記憶が意外と決め手になりました。
準備の少なさだけなら色鉛筆に惹かれます。それでも水彩を候補から外せないのは、完成した絵だけでなく、「色を作って試す時間」そのものをもう一度楽しんでみたいと思ったからです。
透明水彩は、紙の白や下の色が透けること、水と絵具が混ざることで生まれるにじみなどが特徴です。ホルベインでは、初心者が最初に揃える基本的なものとして、絵具・筆・水彩紙・パレットの4つを案内しています。
補足:透明水彩の始め方をまとめた記事では、最初に揃えるものとして「絵具・筆・水彩紙・パレット」に加え、水入れと布(雑巾やティッシュ)を挙げることが多いです。筆は「8号の丸筆(基本)+2号(細部)+大きめの平筆」のような3本構成が初心者向けとされています。k-garden
練習の手順としては、平塗り・グラデーション・にじみ・重ね塗りといった基本技法から始め、「奥から手前」「広い面から細部」「明るい色から暗い色」という塗り順のセオリーに沿って描く方法が多く紹介されています。eomanaboyoutube
特ににじみ表現は、最初は隣り合う色を2〜3色までにして、紙を水で湿らせてから色をのせ、乾くまで触らないのがコツとされています。eomanabo
色鉛筆より準備は増えます。それでも色を作ること自体を楽しみたいなら、その手間も含めて水彩なのかなと思います。
私は風景を見るのも好きなので、もし今始めるなら、いきなり立派な作品を目指すより、紅葉や山の写真を見ながら色を作ってみたいですね。
上手に描けるか? そこはまた別の話ですが。
「この緑はどう作ろう」「夕方の空って何色なんだろう」と試してみる。子どもの頃とはまた違った楽しみ方ができそうです。
他の画材はやりたい表現が出てから考える
調べていると、アクリルもパステルも油絵具も気になってきます。
ただ、ここで全部買い始めたら、最初の「まず1種類」という話が崩れますよね。
私なら最初に色鉛筆か水彩を使ってみて、「こういう絵も描いてみたい」「この画材ではやりにくい」と思うことが出てきたところで、次の選択肢を調べます。
アクリル・パステル・油絵具の違い
最初の1種類としては色鉛筆か水彩を考えていますが、その先の候補も違いだけは知っておきたいと思いました。
アクリル絵具は乾いたあとから上に塗り重ねられ、紙だけでなく布や木などにも使えます。「失敗しても上から直したい」「もっとしっかり色を重ねたい」と思うようになったら、私なら次に調べる画材です。
パステルは筆や水を使わず、スティック状の画材を直接使います。もし筆を使うより、手に近い感覚で色を重ねたりぼかしたりすることに興味が出てきたら候補にします。
そして油絵具。これは作品を見る側として興味がありますが、今の私なら最初には選びません。
油絵具は乾燥がゆっくりで、その時間を利用してキャンバス上で色を混ぜたり、重ねたりできる画材です。ホルベインの初心者向け案内では、最初に揃える基本的な道具も8種類紹介されています。
以前ゴッホ展に行ったとき、実物の絵を見て、作者の感情や人生まで絵に残っているように思えたことがあります。作品そのものだけでなく、ゴッホの人生を知ったあとでは絵の見え方まで変わったのが印象に残っています。
ああいう作品を見ると、「油絵もやってみたいな」と一瞬思うんですよね。
でも、見るのと自分で始めるのは別。
まず色鉛筆か水彩を使ってみて、それでも「もっと時間をかけて色を重ねてみたい」と思ったときに、油絵具は改めて考えます。
デジタルは「画材を揃えない」選択肢にもなる
もう一つ迷うのがデジタルです。
CLIP STUDIOの初心者向け解説でも、デジタルは描いた線や色を修正しやすく、ブラシなどを使ってさまざまな表現を試せることが紹介されています。
私自身、ブログでは生成AIを使って画像を数多く作っています。もちろん自分でデジタルイラストを描くのとは別物ですが、「試して、違ったら戻して、また変える」というデジタルならではの感覚には馴染みがあります。
何度もやり直せることに安心感がある人なら、最初からデジタルという選択もありでしょう。
ただ、私は紙に描く感覚も捨てがたいんですよね。子どもの頃に絵具を混ぜた記憶が今でも残っていることを考えると、今あえて始めるならアナログを選びそうです。
アナログかデジタルかも、「初心者にはどちらが正しいか」ではなく、自分が何を楽しみたいのか。そこから決めればいいと思います。
少し良い基本セットから始めて買い足す
画材の種類が決まったら、次に悩むのが値段です。
「どうせ初心者なんだから、とにかく安いものでいいのか」
ここは少し迷いました。私なら最初からプロ向けの高価な道具は揃えませんが、価格だけを理由に最安のものを選ぶこともしないと思います。
初心者向けの基本セットの中から、これなら使ってみたいと思えるものを一つ選びます。
高い画材を使えば上達するとは限りません。でも、道具によって描き心地が変わることはあります。
たとえば透明水彩では、紙の違いも描き心地に影響します。ホルベインも初心者向け解説の中で、一般的な紙では水分で波打ちやすく、水彩紙の選択が描きやすさに関係すると説明しています。
逆に、初心者のうちから最高級品を買っても、その違いを自分がまだ分からない可能性もあります。
だったら、まず基本的な道具で描いてみる。実際に使っていく中で、
「もっと細かく描きたい」
「この色だけ足りない」
「紙を変えてみたい」
「別の筆も試してみたい」
そんな不満や興味が出てきた段階で、次の道具を調べる。私が今から始めるなら、そういう順番にします。
これは画材を使い込んだ経験から言っているのではなく、私が普段、物事を選ぶときに大事にしている考え方です。
「なんとなく良さそうだから買う」より、「今これが必要だから買う」と理由がはっきりしているほうが、あとから振り返ったときに納得できるんですよね。
最初から全部揃えないのは、お金を抑えるためだけではありません。
自分が何を求めているのか分かってから次の画材を選べることも、初心者が少しずつ買うメリットだと思います。
まとめ
画材を調べ始めたときは、「初心者向けの正解が一つあるのかな」と思っていました。
でも実際には、手軽に描きたいなら色鉛筆、色を混ぜる面白さを楽しみたいなら水彩、塗り直しや重ね塗りを重視するならアクリルなど、選ぶ理由がそれぞれ違います。
今回調べて、私なら次のように始めると決めました。
- まず描きたいものや楽しみたいことを考える
- 最初の画材は1種類に絞る
- 手軽さなら色鉛筆、色作りなら水彩を候補にする
- 初心者向けの基本セットから始める
- 不満ややりたいことが出てから次の画材を買う
高価な道具を最初から全部揃えることより、一度使ってみて「次はこれが欲しい」と思えることのほうが、私には大事です。
子どもの頃は、色を混ぜたらどうなるのかなんて深く考えず、ただ面白くて絵具を触っていました。大人になって画材を調べ直すと、つい道具の性能や値段まで比較してしまいます。
でも、最初の一歩くらいはもう少し単純でもいいのかもしれませんね。
まず1種類選んで、描いてみる。そこから「もっとこうしたい」が出てきたら、次の画材を考える。
今の私なら、この始め方がいちばん納得できます。

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