「フォントの種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない」。ブログのアイキャッチや仕事の資料を作るとき、そんなふうに迷うことはありませんか?
私もPowerPointで長年資料を作り、ブログのアイキャッチを何度も制作してきました。その中で、フォントは名前や見た目の好みだけで決めず、使う場面と実際の見え方で選ぶようになりました。
私の場合、説明が中心の仕事の資料には、親しみやすく感じるMeiryo UIを基本にしています。すっきり見せたい資料やブログにはNoto Sans JPを選びます。そして決める前に、実際の文章で比べる・読む画面の大きさで見る・文字色と背景の差を確認する、という3点を確かめます。
この記事では、私が資料とブログでフォントを使い分ける理由と、初心者の方も試せる3つの確認ポイントを紹介します。
フォント選びは「何に使うか」から始める
資料やアイキャッチを作ってきて、作成中の見え方だけでは選べないと感じました。自分のPCで読めても、会議室のモニターやブログの記事一覧では印象が変わるからです。
また、文字が読みにくいときも、フォントを変えれば解決するとは限りません。アイキャッチでは、情報を詰め込んで文字を小さくしてしまったこともありました。
こうした経験から、今は候補を増やす前に、次の順番で考えています。
- 誰が、どの画面で読むか
会議で見せる資料なのか、スマホで見るブログなのか、使う場面を先に確認します。 - どんな印象を伝えたいか
説明に親しみやすさを添えたいのか、すっきり見せたいのかを考えます。 - 実際の表示サイズで読めるか
選んだフォントを文章に当てはめ、小さく表示しても読めるか確かめます。
仕事の資料では「Meiryo UI」を基本にしている理由
私はITコンサルの仕事でPowerPointを約20年使ってきました。普段の資料で基本にしているフォントはMeiryo UIです。
選ぶ理由は、文字に程よい丸みがあり、画面上で親しみやすく落ち着いて読めるからです。ビジネス資料では「凝った装飾」よりも「内容をストレスなく理解してもらうこと」が最優先です。
資料を作り始めた頃は、フォントそのものを細かく比較するより、会社や資料の環境に合わせて選ぶことが多かったです。
ただ、長く資料を作っていると、「作成画面ではきれいなのに、会議室のモニターでは読みにくい」「自分のPCでは問題ないのに、別の環境では印象が違う」と気づく場面がありました。そこから、フォント名より実際の表示状態を確認するようになりました。
Meiryo UIは、私には文字の形が比較的やわらかく見え、説明中心の資料でも落ち着いて読めるためです。
一方、新規クライアントへの提案資料では、Noto Sans JPを使うことがあります。初めて仕事をご一緒する相手には、親しみやすさよりも、コンサルタントとしてのしっかりした印象を伝えたいからです。私にはNoto Sans JPの整った文字が、スマートで少しかしこまった提案の雰囲気に合うと感じられます。
普段の説明資料は親しみやすさ、新規クライアントへの提案はきちんとした印象。 相手との関係や資料の目的に合わせて使い分け、最後は実際のスライドで見え方を確認しています。

普段の説明資料で伝えたい親しみやすさと、新規クライアントへの提案で伝えたい、きちんとした印象を考える参考として掲載しています。
初心者の方が最初から資料ごとにフォントを探し直す必要はありません。まずは使いやすい基本のフォントを1つ決め、雰囲気を変えたいときだけ別の候補を試すのがおすすめです。
ブログやアイキャッチには「Noto Sans JP」を使っている理由
ブログ本文やアイキャッチには、現在Noto Sans JPを愛用しています。「ブログ本文の文字」と「アイキャッチ画像の文字」では、見直し方が少し異なります。
- ブログ本文: 長い文章を無理なく読み進められるか、見出しと本文のメリハリがつくかを見る。
- アイキャッチ: スマホなどの小さな画面に縮小されても一瞬で内容が伝わるかを見る。
私がブログでNoto Sans JPを選んでいるのは、文字の形にクセが少なく、見出しやタイトルをすっきり見せられると感じるからです。ただし、フォント名だけで読みやすさを判断せず、アイキャッチをスマホで表示される大きさまで縮め、タイトルの文字がつぶれていないか確認しています。
MS ゴシックを使わなくなった理由
以前はMS ゴシックを使った資料も作っていましたが、私は現在の資料ではほとんど使わなくなりました。
過去の資料を現在のモニターで見返したとき、私にはMeiryo UIやNoto Sans JPより文字が細く、少しかすれたように見えることがあったからです。もちろん、これは表示環境や文字サイズによって見え方が変わります。
そのため、フォント名だけで「こちらが読みやすい」と決めるのではなく、実際に使う見出しや本文を同じサイズで並べて比較するようにしています。私自身も、この方法で見比べた結果、現在はMeiryo UIやNoto Sans JPを選ぶことが多くなりました。

大きく表示した場合と縮小した場合を並べ、文字の線の太さや読み取りやすさの違いを確認するために掲載しています。
フォントを決めるときに確認したい3つのポイント
1. 実際に使う文章で比べる
フォント一覧のサンプル文字(「あいうえお」など)だけでは、実際の資料や見出しに合うか分かりません。候補を2つほどに絞り、実物の文章を入れて比べましょう。
2. 読む画面の大きさ(特にスマホ)で見る
PowerPointなら編集画面だけでなくスライドショー画面で確認します。アイキャッチなら画像を縮小し、スマホ画面のサイズでタイトルが読めるかをチェックします。
3. 文字色と背景の「コントラスト比」を確認する
コントラスト比とは、文字色と背景色の明るさが、どれくらい違うかを表す数値です。文字と背景が同じ明るさなら1:1。差が大きくなるほど数字も大きくなり、文字を背景から見分けやすくなります。
例えば、白っぽい背景に薄いグレーの文字を置くと、色の差が小さく、文字が埋もれがちです。同じ背景でも濃い紺色の文字なら、はっきり見えます。
W3CのWCAG 2.1「コントラスト(最低限)」では、通常サイズの文字は文字色と背景色の比が4.5:1以上、大きな文字は3:1以上が基準の一つとして示されています。
次の図は、文字と背景の明るさの差を比べたイメージです。左の2.23:1の例では薄い文字が背景に埋もれやすく、通常サイズの文字に求められる4.5:1には届きません。右の11.38:1の例では、濃い文字と白い背景を見分けやすくなっています。

ただし、コントラスト比が高ければ、それだけで必ず読みやすいわけではありません。文字が小さすぎたり、写真の明るい部分と暗い部分をまたいで文字を置いたりすると、読みにくくなることがあります。
まとめ|まずは読みやすい1つを決めればいい
私の場合、普段の説明資料には、親しみやすく感じるMeiryo UIを使います。新規クライアントへの提案には、きちんとした印象を伝えたいのでNoto Sans JPを選ぶことがあります。ブログでも、文字をすっきり見せたいという理由でNoto Sans JPを使っています。
ただし、選んだフォントも、表示する環境やサイズによって見え方が変わります。最後に確認するのは、次の3点です。
- 実際に使う文章を入れ、候補を同じサイズで比べる
- 会議のモニターやスマホなど、読まれる画面で確認する
- 文字色と背景色の明暗差を確認する
伝えたい印象に合うか、使う画面で読めるか。 フォント名や作成画面の見た目だけで決めず、この両方を確かめるのが、私の選び方です。
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